約 1,683,576 件
https://w.atwiki.jp/harrypotter_tcg/pages/97.html
鍋をざるに変える/Cauldron to Sieve (赤2) 呪文 相手の場から「緑」レッスンカードを1枚選び、これを捨てさせる。
https://w.atwiki.jp/disney_mc/pages/47.html
????(????/????) class1 スキル 効果 ダメージ ????Lv 1 ???? 約?? Lv MP HP ATK DEP SPD MRC 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 class2 スキル 効果 ダメージ ????Lv 2 ???? 約?? Lv MP HP ATK DEP SPD MRC 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 class3 スキル 効果 ダメージ ????Lv 3 ???? 約?? Lv MP HP ATK DEP SPD MRC 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 class4 スキル 効果 ダメージ ????Lv 4 ???? 約?? Lv MP HP ATK DEP SPD MRC 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 class5 スキル 効果 ダメージ ????Lv 5 ???? 約?? Lv MP HP ATK DEP SPD MRC 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 情報提供お願いいたします! -- 管理人 (2013-01-15 09 46 43) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/8616.html
第二話 幼なじみの法則! しょくいんしつ! さわ子「…唯ちゃん。あなたのことを呼び出した理由…わかるわよね?」 唯「はい…本当にごめんなさい…」 さわ子「…わかってるなら良いのよ。でも私、言ったわよね?能力を人に対して使うと…」 唯「夏休みの宿題…まだ1ページも終わらせてません!」 さわ子「あなたの才を失ってしまいやがて…」 唯&さわ子「……」 唯&さわ子「えっ?」 唯「えっ!?さわちゃん先生、力使ってるとこ見てたの!?」ガーン さわ子「なんでまだ1ページも終わってないのよ!?次の進級は保証出来ないのに!」 唯&さわ子「……」 さわ子「…まぁ、課題のことはまだ目を瞑っていてあげるわ」 唯「あっ…助かります…」 さわ子「話を戻すわよ?どうして一般人に向けて能力を使ったの?」 さわ子「一般人に能力による危害を加えた数だけ「才」…あなたの才能が消滅する」 さわ子「そして全ての才を失った時……」 さわ子「平沢唯は消滅してしまうのよ?」 唯「うー…それはわかってたけどりっちゃん達がピンチだったからつい…」 唯「それに消滅?ってなんだがよくわからないし…一回ぐらいは良いかなぁって…」 さわ子「消滅って言うのはそのままの意味。全てが無くなる。簡単に言えば「死」ね」 唯「死!?」ガーン さわ子「友達を助ける為だったとはいえ罰は避けられないんだから…これからは気をつけてよ?」 唯「罰?」 さわ子「そう。もう既に受けてもらったけどね。まぁ比較的に軽い罰になったわよ」 唯「?」 さわ子「今回失ったのは「一夜漬けの才」普段から勉強していれば必要性の無い才ね。ギターの才じゃなくて良かったわね」 唯「……」 唯「…あのー話が難しくてよく…」 さわ子「ええっ!?」ガーン ~~~~~~~~ 唯「つまりもう徹夜で頑張って勉強したところでどうにもならないってこと!?」ガーン さわ子「やっと理解してくれた…」ゲッソリ… さわ子「とりあえず木で人を殴らない!もうこれだけ覚えてれば良いから!」 唯「了解であります!」ピシッ! さわ子「あと課題も出す!出さなきゃ今度こそ留年!」 唯「そ…そこをなんとか…」 さわ子「来週まで待ってあげるから!」 和「……」 和「(木で人を殴るって…なに?)」 先生「あっ、真鍋さんプリントご苦労様」 和「あぁ、いえ」 きょうしつ! 唯「ただいまんもす!」 紬「おかえりんご!」 唯&紬「えへへ~///」 律「唯、さわちゃんからの呼び出しってなんだっんだ?まさか昨日の…」 紬「…!」 唯「あー…うん!大したことじゃなかったよ!もう木で人を殴っちゃダメだよ!って!」 律「一番の大問題じゃねぇか!?」ガーン 紬「そ、それでなんて言われたの…?」アセアセ 唯「えっ?だからもう「木で人を殴っちゃダメ!」だよって…」 律&紬「……」 律&紬「それだけ?」 唯「あと課題出さなきゃ今度は留年って言ってた!」 律「えっ!?なにそれ!?詳しく…」 紬「りっちゃん、その話に食いつくのはあとにしましょう」 紬「唯ちゃん、その…昨日のことでさわ子先生は他に何か…」 唯「あっ…うーん…」 唯「(才とか消滅とかそういう話はしなくても良いよね?難しいし!)」 唯「うん!他には何も言ってないよ!」 律&紬「……」 律「(唯が木を使って人を殴り倒す場面を見ておいて感想がそれだけ?いくらなんでも天然過ぎやしないか、さわちゃん?)」 紬「(もしくは私たちと同じく敢えて唯ちゃんの力には触れずに…いやでも木で殴るなって言ってるわけだし…)」 律&紬「(うーん…なんか引っかかる…)」 唯「?」 律「あっ、それより も唯…課題って…」 紬「切り替えが早いわ!?」 紬「(まぁ今は確かに考えてもわからない…注意だけで済んだのなら今はそれで良しとしましょう…)」 ほうかご! おんがくしつ! ジャジャカドンドン 律「…ふぅ。やっぱり五人で合わせた方がしっくりくるな!」 澪「そうだな。唯のギターの腕も鈍ってないみたいだし…ちゃんと家で練習はしてたんだな」 唯「えへへ~えらいでしょ~!」 梓「練習して当然なんです!調子に乗っちゃダメです!」 唯「ぶぅ~あずにゃんのいけず~」 そんなセリフを言う梓はセリフとは裏腹にどこか嬉しそうな表情をしていた 梓「律先輩!勝手なモノローグを入れないでください!?」 紬「うふふふ」 ガチャ 和「こんにちはー。唯いるー?」 唯「あれ?和ちゃん何かご用?」 和「うん、ちょっとね。少し二人で話したいことがあるんだけど今大丈夫かな?」 唯「大丈夫かな?」 律「あぁ一段落付いたし別に良いよ!ムギ、お茶入れて貰っても良いか?」 紬「ええ。ちょっと待ってて」 梓&澪「また休憩!?」 和「ありがとう。そんなに時間は取らないから。…それじゃあ唯?」 唯「あっ、うん!それじゃあ行ってくるね!」 ほうかごのきょうしつ! 和「ここで良いわね。誰もいないし」 唯「和ちゃんおはなししたいことってなぁに?」 和「…あっ、えーと…その…」モジモジ 唯「あっ!もしかして今日一緒に帰ろうとか?私は大丈夫だよ!」 和「(……多分、唯なら大丈夫よね?)」 和「…唯」 唯「ん?」 和「…ぶりっこポーズ…してもらってもいいかな?」 唯「……」 唯「へ?」ポカーン 和「(あぁっ!?流石の唯も呆気に取られてる!?)」ガビーン 唯「えーと…」 和「あぁ!良いの!別に良いのよ!忘れて!変なことを言ってごめ…」 唯「こ、こうで良いのかな…?」キャルン 和「……」 和「(…やってくれたわ。なんて従順な子なの…)」 和「(…なんか今から自分が今からしようとしていることに罪悪感が…)」 唯「和ちゃーん?これで大丈夫?変じゃない?」 和「(でも、ぶりっこポーズまでさせて何もしないのも…)」 和「唯!ごめん!あとでアイス奢ってあげるからっ!」 唯「えっ?なになに?アイス?」 和「相手をメガネ好きに変える力!」ドーン! 唯「ふえっ!?」 唯「和ちゃん…?えっ…なに?」 和「……」ジーッ 唯「…?」 唯「……!?///」ボッ! 唯「(えっ!? なにこれ!?急に和ちゃんを見てると胸が…///)」ドキドキ 和「…ねぇ、唯?」 唯「えっ!?な、なに…?///」ドキドキ 和「私のこと好き?」 唯「ええっ!?///」ドッキーン 和「……」 唯「(ど、どうしよう…///なんだかわからないけど私、和ちゃんに恋しちゃったのかな!?///)」ドキドキ 和「…私とメガネならどっちが好き?」 唯「メガネ!///」 和「……」 唯「…あれ?」 和「(この力…本物なのね…)」シクシク 唯「(わっ!?和ちゃんが泣いてる!?)」 唯「(私が和ちゃんよりメガネの方が好きって言っちゃったからだ…フォローしないと!)」アワアワ 唯「ご、ごめん!今のは冗談!和ちゃんよりメガネの方が…!」 唯「……」 唯「あれー!?」ガビーン 和「良いのよ唯…もう良いの…」シクシク 和「(なんなのこの能力…)」シクシク さわ子「なんだあの能力…?」 犬丸「いやーその…」 さわ子「唯ちゃんが真鍋さんが一緒に歩いてるとこ見かけてなんか胸騒ぎがして来たのは良いけど…」 さわ子「まさかアンタの担当の子だったとはね犬丸」 犬丸「いや、私も和さんが一般人に能力を試すつもりなんじゃないかと心配して追いかけてきたのは良いんですが…」 犬丸「まさかさわ子先生の担当の子だったとは…安心しました…」 さわ子「あぁっ!?何が安心だぁ!?」 犬丸「ひっ!?」ビクッ さわ子「相手をメガネ好きに変える能力!?ふざけてんのか!?」 犬丸「ふ…ふざけているわけでは…彼女にピッタリな能力かと…」 さわ子「そういうこと言ってんじゃないわよ!」 さわ子「唯ちゃんの状態を見る限り能力は洗脳系!しかも最強クラスの力!!」 さわ子「もし真鍋さんが冗談で眼鏡を折ったりして見せたら唯ちゃん、どうなると思ってんの!?」 犬丸「しょ…ショックでのた打ちまわって壁や机に頭をぶつけて自爆……ハッ!?」 さわ子「その時点で唯ちゃんバトルから脱落になるだろうが!!こんのワンコが!!確信犯か!?」 犬丸「すいませんすいません!!違うんです!まさかいきなり能力者の方と…しかもさわ子先生の担当の方と出会うとは…!」ペコペコ さわ子「まぁ…優勝者の一人を決めるバトルだからいずれは戦うこともあるかもしれないけど…さすがにそんな展開で最初に脱落するのはちょっと…ねぇ…」 犬丸「…ホントにすいません」 さわ子「もう良いわよ…なんか向こうも落ち着いたみたいだし…」 和「(職員室で聞こえた唯と先生の「木で人を殴る」って会話…)」 和「(やっぱり能力の話だったのかな…?)」 和「(こんなふざけた能力があるんだもの…何かを木に変える力があっても…)」 和「……」 和「(なにこの能力…)」シクシク 唯「ああっ!?泣き止んで和ちゃん!」 さわ子「…真鍋さんが不登校になったりしたら殺すわよ」ギロッ 犬丸「あぅぅ…!見た目だけで与える能力を決めなきゃ良かった…!」 第二話終了です! 3
https://w.atwiki.jp/83452/pages/8623.html
~~~~~~~~~ 紬「えっ?ホントに私達のチームなの?」 律「あったりまえだろー!!」 梓「むしろなんで敵チームだなんて思ったんですか…」 和「いやだって…マーガレットが言うには残る能力者の数は9人でそのうちの6人は相手チームだって言うものだからてっきり…」 律「あぁ…もうそれだけの人数なのか」 唯「じゃあ敵じゃないってことは私達と一緒に戦ってくれるってこと!?」 律「だから最初からそう言ってんじゃん」 唯「やたー!!これで6対6だぁー!」 紬「ホントに私達のチームなのね!嬉しい!」 紬「…でも」 澪「」ガクブル 紬「…澪ちゃんは大丈夫なのかしら?」 律「うーん…まぁ澪が戦うことになるとも限らないし…ルーレット形式で先に大将を倒した方の勝ちなんだろ?」 和「まぁね」 和「(どうか私に当たりませんように…)」 唯「そういや相手チームはともかく、さわちゃん達遅いねー。寝坊かなー?」 律&梓「…!!」 澪「」ガクブル 和「そういえばそうね…さわ子先生はともかく犬丸さんも…」 紬「斉藤は昨日の夜に私用の為に屋敷を抜けたと聞いていたけど…」 梓「(り、律先輩…どうしましょう…)」ゴニョゴニョ 律「(うーん…いきなり地獄に落ちたとか説明してもなぁ…多分みんな神候補の禁忌のこととか知らないだろうし…)」ゴニョゴニョ 唯「もぅ!しょうがないなぁ~さわちゃん先生は!」フンス! 和「犬丸さん…あとで少しお説教をしてあげないとね!」フンス! 紬「私斉藤を減給するのが夢だったの~」ニコニコ 律&梓「……」 律「(なんか…今は言わなくても良さそうじゃね?みんなそこまでモチベーションに影響出てる感じが…)」 梓「(先輩方たくましいです…)」 澪「」ガクブルガクブル マーガレット「…おや?皆さんお揃いのようで。待たせてしまったかな?」 和「…!マーガレット…」 マーガレット「…おや?」 律「(マーガレット…さわちゃんが言ってたな…)」 梓「(なんだろう…この人…不気味なオーラを感じる…) 澪「」ガクブル マーガレット「(能力者…?昨日の時点では確かに9人だけだったはず…)」 マーガレット「……」 マーガレット「(なるほど…そういうことか…愚かな人たちだ…)」 マーガレット「(今更能力を与えたところで所詮は数合わせ程度にしかならないだろう…)」 マーガレット「てっきり3対6かと思っていたが…私としたことが残り人数を数え間違えるなんて…簡単な計算ミスをしてしまったよ」 和「(…あれ?そういえば律達っていつから能力者だったの…?)」 紬「(…それよりもどうしてこの場所へ…?マーガレットの反応を見る限りりっちゃん達とは初対面…)」 和&紬「(…まさか)」 唯「それよりも!憂は!憂はどこですか!?」 和&紬&律&梓「!」 澪「コワイコワイコワイ」ガクブル マーガレット「ああ…ちゃんとこの先で待っている。昨日からずっと君と戦いたくてしょうがない様子だったよ」 唯「そうですか…」 律「(なんてこった…なんか流れ的にそんな気はしたけど憂ちゃんは敵チームの能力者か…)」 梓「(…憂…どうして唯先輩と…)」 和「(今は能力云々を考えている場合じゃないわね…)」 紬「(目の前の出来事に集中しないと…)」 澪「……を……に変える能力……」ボソッ 澪「……」ガクブル 澪「…ふふっ///」 マーガレット「それでは案内しますよ。どうぞこちらの方へ…」 唯「(憂…)」 律「よっし!行くか…って澪?行くぞー?」 澪「…えっ!?あっ…あ、あぁ…」 澪「……」シュン 澪「(バトルとかしないでずっと能力だけ使ってたい…)」 澪「(むしろこの能力…バトルで使えるのか…?)」 澪「(怖いとか怖くない以前に…出来れば使いたくないなぁ…)」 澪「……」 澪「(また怖くなってきちゃったよぅ…)」グスッ ザッザッザッ… 和「(随分奥まで進むのね…)」 梓「(それよりもこんなに広かったっけなぁ…この自然公園…)」 澪「(ううっ…もう引き返せないんだなぁ…)」 律「(つーか、やる気はあるけど能力貰ったの昨日の今日だからちゃんと使えるか少し不安だな…)」 紬「(…そろそろかしら)」 唯「(おじさん元気かなぁ?)」 マーガレット「さぁ…着きましたよ」 ばとるかいじょう! デデーン…! 律「うえっ!?公園の奥ってこんな風になってんの!?」 唯「うひゃー…広いねぇ…」 和「中央にリングが置いてあるだけで周りには特に…」 紬「いや、あそこに機械みたいな物が…あれがルーレットかしら?」 梓「ていうか明らかにこれ別世界じゃないですか!?」 澪「(…着いてしまった)」ガクブル マーガレット「ようこそ。天界の入り口へ」 律「へっ?なんだって…?」 和「天界の…入り口…?」 マーガレット「ああ。だが深く考えなくても大丈夫。私が人間界を行き来するのに創っただけのものだから。特に意味は無い」 マーガレット「今から始まるバトルを考えて、これぐらいの広さがちょうど良いと思ってな」 梓「ちょうど良いってレベルじゃ…」 紬「…特に有利不利があるわけでは無いのね?なら良いじゃない」 律「ムギ…大物だな…」 澪「」 梓「また気絶してる…」 唯「ひょえー…」 唯「……!」 律「ん?唯?どし…」 憂「……」 梓「う…憂…」 律「…うへ…如何にも大将って風格だな…私の知ってる憂ちゃんとは別人に見えるよ…」 唯「……」 唯「(…憂)」 唯「…始めましょう!マーガレットのおじさん!」フンス! 紬「(唯ちゃん…)」 マーガレット「準備すでに完了している。そちら側の面々も準備はよろしいということで良いのかな?」 紬「…ええ。私はいつでも」 梓「や、やってやるです!」 律「私もいつでもオッケー!」 和「私も覚悟は出来たわ」 澪「……を……に変える能力……」ガクブル 律「澪なんか能力出しっぱで一番やる気満々だな!」 マーガレット「そうか。テンポが良いのは助かるよ」 マーガレット「それでは神候補と空白の才をかけたルーレット式チームバトルを始めるとしようか!」 憂「……」 憂「(お姉ちゃん…)」 マーガレット「では…第一試合のルーレットを回させていただくまえにそちら側の大将を確認したいのだが」 律「あぁ…そっか。先に大将を倒した方が勝ちのバトルなんだっけ…」 和「(能力だけを見ればまずムギで間違いだろうけど…)」 紬「唯ちゃん、お願い出来るかしら?」 唯「うんっ!任せて!絶対に負けないよ!」フンス! 和「(ここは唯しかいないわよね…)」 マーガレット「そちら側は平沢唯さんだね?わかっていると思うがこちら側の大将は憂だ…フフッ…」 唯「はい!わかってます!」フンス! マーガレット「それぐらいじゃ臆しないか…君と戦う時は良いバトルが見れそうだね」 マーガレット「それでは!第一試合のルーレットを回させてもらう!」ガチャッ! ガシャガシャガシャッ… 澪「(神様ぁ…)」プルプル… 『琴吹 紬』ガチャン! 『マリオ』ガチャン! マーガレット「唯チーム!琴吹 紬VS憂チーム!マリオ!両者前へ!」 澪「(よ、良かったぁ…)」ホーッ… 紬「あら?初戦は私ね。それじゃあ行ってくるわね!」タタッ… 律&梓「……」 律「ムギの奴…すげー余裕だな…」 梓「ムギ先輩ってお強いんですか?」 和「ムギの実力?…フフッ」 唯「すぐにわかるよ!」 第一試合 紬VSマリオ マリオ「おいおい勘弁してくれよ…チームバトル形式だっつーから、どんだけ強い奴らが来るのかと思ったら女学生の集団じゃねぇか!」 マリオ「まぁ女学生って言っても憂さんはスーパーな人だかり別物だけどな!」 律「なんか態度デカくてムカつく奴だな…」 梓「でも体が大きくて強そうです…」 紬「……」 紬「もう良いのかしら?始めても?」 マリオ「……!」 マリオ「随分余裕じゃねぇか、このウルトラタクアン眉毛が!俺の能力の前でもそんな顔出来るか見ものだな!」 マリオ「いくぞ!体をスーパーダイナミックエレガントとボールに変える能力!!」パァァッ…! 律「スーパーダイナミック…なんだって?」 梓「ってかアレ、ビリヤード玉ですよね…」 マリオ「ビリヤード玉じゃねぇ!スーパーダイナミックエレガントボールだっ!」ムキー 律&梓「(うわっ、めんどくさい)」 律「で、でもセンスはともかくとしてあれめちゃくちゃデカいぞ!?あんなでぶつかってこれたらマズくね!?」 紬「あら?ビリヤード?私もたまにするのよね~」 マリオ「…!!」ブチッ マリオ「テメェら揃いも揃ってぇ!スーパーダイナミックエレガントボールだって言ってんだろ!」 マリオ「もう許さねぇ!一撃で終わらせてやるっ!」ギュインッ…! 梓「つ、突っ込んできた!ムギ先輩、避けてー!」 和「…さて、次は誰かしらね。ムギが連闘だと良いんだけど…」 律「和っ…お前何を余裕かましてっ…!」 バキッィ!!! 律「うっ…イヤな音が…ムギぃ…!」 律「…って、えっ?」 梓「……」ポカーン 梓「(今、何が起きたの…?)」 マリオ「」ピクピク 紬「ナインボールゲット…ゲームセットね」 唯「おおっ!さすがムギちゃーん!」 梓「(まばたきした瞬間にビリヤードの人の方が倒れてた…!?)」 マーガレット「…マリオ戦闘不能!勝者琴吹紬!よってマリオはゲームは除外される!」 和「ムギ、おつかれさま」 紬「ありがとう。うふふ。初戦で勝てて良かったわ~」 律「勝てて良かったわ~…ってなんだありゃ!?あの一瞬で何をしたんだ!?」 紬「玉を打ち返すのにキューが無かったから拳で打ち返したの~。ちょっと痛かったわ…」 律&梓「……」ポカーン 律&梓「(敵じゃなくて良かった…)」 澪「」 唯「あっ澪ちゃんまた気絶してる」 和「多分ビリヤード玉見た時に驚いたのね…」 マーガレット「(マリオはうちのチームで最弱クラスとはいえ…琴吹紬…あの能力はとてつもないものだな…)」 マーガレット「(フフッ。憂が彼女と当たらないことを祈ろう)」 マーガレット「(憂の負ける姿など想像出来ないがね…)」 マーガレット「それでは第二回線のルーレットを回させてもらう!」ガチャッ! 和「(唯かムギなら間違い無く憂以外なら安定だろうけど…)」 『真鍋 和』ガチャン! 和「」 唯&紬「…!!!」 律「おっ…和かぁ。ムギがあんなんだもんなぁ…」 梓「きっと凄いお強いんでしょうね…自分の番が来たに自分の能力が相手に通用するのか不安になってきちゃった…」 和「(通用する気がしないわ…)」 紬「…やはり1/6じゃ和ちゃんにもどうしても当たってしまうわね…」 唯「相手の能力の限定条件がぶりっこポーズをすること!なら勝てるよ!」 和「(絶対いないわ…)」 和「(くっ…せめて相手が少しでも……)」 『バロン』ガシャン! マーガレット「唯チーム真鍋和VS憂チームバロン!両者前へ!」 バロン「お前の相手、バロン!バロン、強い!」デデーン! 和「」 律「うっわ!?さっきの奴よりでけぇ…」 梓「ていうかあれ明らかに学生じゃないですよね!?軍服にナイフ持ってるし!?」 紬「まずいわ…明らかにさっき私が戦ったビリヤードさんとは格が違う…」 唯「それって和ちゃんピンチってこと!?」 唯「(和ちゃん…)」 和「(こ、これはもう一発勝負にかけるしか無いわね…じゃないと死ぬわ…)」 バロン「覚悟はいいか?バロン、出来た!)」 和「(もう、どうにでもなれっ!)」 和「ね、ねぇ待って!その前に両手首こすると良い香りがするのよ!」 バロン「えっ?ホント?」ゴシゴシ…クンクン… 和「……」 和「あぁっ!?ちょっとあなた右足に犬の糞をついてるわよ!」 バロン「なにぃいい!?」ヒョイ 和「……」 律「な、なんだあれ…?」 律「な、なんだあれ…なぁ、ムギ…」 紬「…!!」 バロン「どこどこ!?」キャルン 紬「今よ和ちゃん!!!」 律「ええっ!?」 和「…!!」 和「相手をメガネ好きに変える能力ぁ!!」ドーン! バロン「!?」ビクッ! 唯「きたー!!」 律&梓「(…なにそれ)」ポカーン バロン「なに!?お前…今、何を…」 和「ふふっ…まんまと騙されたわね」 バロン「…なんだと!?」 和「ホントは手首こすっても良い香りなんてしないわ!」ドーン! バロン「なにぃいい!?」ガーン! 和「ホントはあなたの靴に犬の糞なんて最初からついてないわ!」ドーン!! バロン「なにぃいい!?」ガーン!! 和「全ては私の限定条件をクリアする為の真っ赤な嘘だったわけよ!!」ドーン!! バロン「はかったなぁあああああ!!!」 和「さぁ…覚悟はいいわね?」 唯&紬「和ちゃんかっこいい~!!」 律「そ、そうか…?」 バロン「ふん!お前が何の能力使ったかわからないけどバロンの方が強い!」 和「そう…私に攻撃してくるの…?」 バロン「もちろん!いくぞ!」 和「えいっ」パキッ バロン「」 律「!?和のやつ自分のメガネを折った!?」 紬「なんて惨い技を…」ガクガク 梓「(ええっ!?ムギ先輩が怯えてる)」 バロン「な…な…」 バロン「うわぁあああああ!?はかったなぁあああああ!!!!!」 バロン「うわぁあああああ!?」 和「落ち着いて。今のは予備のメガネ。もう1つ本物があるわ」 バロン「!?き、貴様!そのメガネだけは…!」 和「ええ。手を出さないわ。…でも、条件があるの」 バロン「条件?バロン、なんでもする!」 和「ホント?じゃあ床に頭ぶつけて自爆してくれる?」 バロン「はいっ!!ぐほぉ…!」バキッ!!! 和「…あなたが気絶したその瞬間、この試合私の勝ちね」 バロン「!?」 バロン「はかった…なぁ…」ガクッ… 和「…ふっ」 和「あ、相手が…悪かったわね…!!」フンス! 10
https://w.atwiki.jp/compels/pages/375.html
「ザケルガ!!」 一姫の詠唱とともにガッシュの目が白く染まり、その口から電光が主役され雷となり迸る。 初級呪文ザケルに貫通力を付与し、拡散性を抑え高い狙撃性を抑えた強化版の術。 威力もザケル以上に高く、一定の防御や一か所を集中貫通することで相手の攻撃を突き抜けることもある。 「遅い遅い!」 光線上に直線を描くように放出されたザケルガは速度も段違いに速い。 だが、シュライバーはそれを目視し、後から走り出しながらザケルガを容易く避けた。 「ヌウウウウ!!」 雷を吐き終え、意識を取り戻したガッシュの眼前には百以上の鉛玉が展開されていた。 身に纏うマントに魔力を流し、それらを伸長させる。 撓ったマントは紺色の鞭のように。 シュライバーの放つ無数の弾丸を一弾も漏らさず叩き落とす。 「ラウザルク」 天から降り注ぐ雷に打たれ、ガッシュが虹色の輝きに包まれる。 刹那、砲弾のように驀進しガッシュの背後にいる一姫を担ぎ上げる。その直後、白の暴風が大地を揺るがす。 ガッシュが一秒前まで居た場所は、巨大な亀裂が刻まれ、周囲一帯の電柱や建物が砂の城のようにあっさりと粉塵と帰す。 「───!!」 膨大な破壊跡の中心から、シュライバーは疾走する。 狙うは、怪物の首。 自らを英雄足らんと示すように。 人ではない魔物を討ち取らんと、轍へと変える為、シュライバーは駆け抜ける。 「ハハァ───!」 水のようにしなやかに、形を自在に変化させ無数の枝のように伸びるマント。 その全てを神掛かったタイミングで避け、ほんのわずかの攻撃の合間に生まれた空間へと飛び込む。 マントの迎撃を突破したガッシュの鼻先に銃口を向け、雷光が煌めく。 「ザケル!」 「鈍いんだよォ!!」 シュライバーはその頭上、雷撃(ザケル)より遥か上空へと飛翔し鉛の雨を降り注がせる。 一姫はガッシュの襟首を掴み、正面を向いた体制から上方へ傾けた。 収束性のない拡散された雷は弾丸を蒸発させ、空へと昇っていく。当然のように、その雷の先にシュライバーは既にない。 「あの者、何という速さなのだ。攻撃が当たらぬ!」 昔、戦った魔物にも速さを誇る者がいたが。あの頃はザケルしか攻撃呪文がなく、素早く動く相手に攻撃を当てるという点から、苦戦を強いられた。 今は速射性に優れたザケルガもあり、一姫の采配もガッシュの特性を理解し最大限活かすなど、アンサートーカーを除けば、殆ど清磨とほぼ遜色ない。 仮にこの状態で再戦をしても、以前のような遅れは取らないだろう。 その戦闘での経験も活かし、対クリア戦を想定した修行で会得した魔力を感じ取る術を活用し、視界だけではなく気配も追い、ガッシュ自身も常に視線を逸らさぬようにシュライバーの動きを追っている。 だが、ただ視界の中にシュライバーを留めておくことすら、10ヵ月の修行を経たガッシュですらも至難の業だ。 「私でもわかるわ。あの速さは別格ね」 一姫自身は、特別争いに長けてはない。そういった芸当は、弟の風見雄二の方が才もあれば経験も豊富だ。 だが相対するシュライバーが、埒外の速さを持っているのは嫌でも分かる。 ガッシュが遅いのではない。雷よりも速く、シュライバーが動けているのが異常だ。 「ザケル」 雷撃が射出され、シュライバーが避ける。戦闘が始まってから、幾度となく繰り返された光景だった。 存在する全てを破壊し粉砕し轍へと変え、死の狂風はより速く疾走する。 「ザケル」 ガッシュがシュライバーの動きを追い、一姫が機を見て術を唱える。 一連の動作はスムーズに、ガッシュが共に息を合わせた清磨の行動を一姫が高い精度でラーニングすることで、詠唱と術の発動にラグは殆どない。 「君、欠陥だらけだな」 ザケルを背に、シュライバーは風のように駆け回りながら、声だけを置いていく。 「攻撃時に気絶する。論外もいいとこだ」 これは決定的かつ、致命的な隙だ。 戦闘時に意識を手放すなど、どうかしている。狂気に駆られたシュライバーであろうとも、そんなことは絶対にしないと断言する。 「もう一つ、雷を口から吐くってのもねぇ」 例えば、手から放てるのであれば、非常に小回りも効き、意識を失うにしてもまだある程度は融通も働かせられる。 しかし、口という顔の一部が射出口になっているのは最悪だ。 「こんな風に、背中を取られたら」 冷水を浴びせられたかのような、冷たい囁きがガッシュの背を撫でる。 マントに魔力が走る。シュライバーの銃撃に合わせ、マントは変形し銃弾を弾き落とす。 「絶対に君は振り向くしかないだろ」 十八番の雷撃を放つには、必ずガッシュはシュライバーを見なければならない。 気配を読んで居ると分かっていても、振り向くという無駄な手間が発生する。 手だけを後ろに向けるといった動作が出来ない。 「────ッ!?」 シュライバーは、マントの合間をすり抜け肉薄していた。振り返ったガッシュが雷撃を放つ寸前に既に拳を振るっている。 一度雷撃を撃てば、意識がない以上、マントによる迎撃も回避行動も行えない。 酷く劣った生物だ。 よくもこんな劣等の落ちこぼれが、三騎士の一人である己にデカい口を叩けたものだと呆れ果てる。 「ぐああああああ!!」 顔面に入った右ストレートを、間一髪で腕を滑り込ませガードする。 一姫の瞬時の判断が優れていた。呪文(ザケル)の詠唱が間に合わないと、ガッシュのフィジカルに命運を委ねたことで、術による気絶もなくガードの構えが間に合う。 「ラウザルク!」 あまりの衝撃に脳が掻き回される錯覚を受け、腕が軋み今にも圧し折れそうだ。 肉体強化(ラウザルク)の補助を受け、それでも耐え切れず、吹き飛ばされていく。 「ハハハハハハハ!!」 殴り飛ばされ、空を漂う一秒にも満たない浮遊時間をシュライバーは見逃さない。 ガッシュの頭上へと俊足で回り込み、ガッシュの頭目掛け踵を振り落とす。 「ヌ、ゥ!!」 マントが螺旋を描き、プロペラのように回転する。 ヘリコプターのように、空中で推進力を得たガッシュは一気に加速しシュライバーから離脱した。 「ガッシュ」 「ウヌ、大丈夫なのだ……」 一姫の元へ退避しガッシュは荒げた息を整える。 「フー、フゥー」 息を深く吸い、呼吸を整える。デュフォーにもレクチャーされた呼吸法だ。 優れたアスリート等は息を整える事で、如何な極限下でもコンディションを発揮できるという。 「良いコーチに鍛えられたみたいね」 一姫も知識として、呼吸が大事であることは知っていたが。ガッシュが行ってみせたそれはとても理想的なリズムを刻んでいる。 「聞きなさい、ガッシュ────」 幾つかの指示を耳打ちされ、ガッシュはそれを疑うことなく一度深く頷き、肯定の意を示す。 「セット」 一姫の掛け声と共にその指先へ視線を集中させる。 「ザケル!!」 「相変わらず、またそれか」 何度も何度も見た攻撃だ。威力はそれなりに高い、シュピーネ程度ならそこそこダメージを通せるだろう。 だが所詮その程度、雷を操るにしてもベアトリスにも及ばず、体術もそれ以下だ。 ただ棒立ちで、雷を吐くだけならそんなものではシュライバーには当たらない。 「ご自慢の電撃も、フジキングとかいう馬鹿の方がまだマシだ」 あの底なしの劣等中の劣等ですら、能力だけならばガッシュをも遥かに上回る。 こんなものか、仮にも狂乱の白騎士に挑んだ金色がこの程度なのか。 せめて、雷そのものになれでもしなければ話にならない。 「ザケルガ!」 速射に優れた光線形状の電撃。 これも狙いをいくら付けようが、シュライバーの影にも掠らない。 音速を超える速度で走りながら、跳躍し雷を背により走る。 胸前に突き出した両腕は広げられ、空中に浮いたまま高回転する。 「人を傷付ける僕は英雄じゃないんだよね?」 二丁の銃が火花を散らす。 「だったら守ってみせろよッ!! 力を示めせッ!!」 高回転のまま連射され、縦横無尽に弾丸が放たれる。 激しい動きの中、その射撃は精密そのもの。 シュライバーの知覚する全ての範囲にある生命に目掛け、その命を刈り取らんと魔手を伸ばす。 的確に全ての生き物の急所目掛け、弾丸が吸い寄せられていく。 「君が真の英雄だと、僕に証明してみせろォ!!」 ガッシュのマントが蠢く。 数百以上の弾丸を前に、音すら置き去りにする程の速さで飛び回るシュライバーに合わせ、マントは後手に回りながらも弾道を遮る。 マントと魔弾の鬩ぎ合い。ガッシュの背後にいる一姫、そしてさくらとルーデウス達を庇うように、より魔力を回しガッシュはマントの伸張距離をより広範囲へと広げた。 「ぐ、ううううう!!」 しなやかな布から発せられているとは思えない、激しい銃撃音。 弾丸に撃たれガッシュの眉間の皺もより深く刻まれていく。 「お得意の電撃は何処行ったのさ!」 術の発動時に気絶する。それは、マントの操作と雷は同時には操れない事を意味する。 ガッシュは攻撃と防御を両立させることができない。 「消え失せろ劣等ォ! 僕の前に立つ資格もない愚図めッ────!!」 未だかつて、こんな劣った下等生物は見たことがない。 一人では戦うことすらままならない。愚図で鈍い、愚かで弱い。不完全な劣等種。 ここで淘汰されるのが、自然の摂理だ。 物の役に立たぬ劣等など、絶滅させる。 「────ッ!!」 刹那、シュライバーの足元から土の矛が打ち上げられる。 後退しながら、追従する矛へ射撃の銃口を変更し一瞬で塵芥へと粉砕する。 「ザケル!!」 射撃が止んだ途端、響く詠唱と雷光を横へ飛び退き避ける。 その進行先へ今度は炎の幕がシュライバーを覆う。 「良いよ。数の利でも何でも生かすと良い」 急ブレーキを掛けながら、その場で後方展開し空中で逆さの体制のまま射撃を再開する。 ガッシュがマントを広げるのを、一姫が制止し────土壁が隆起し弾丸を弾く。 「ああ、そうさせてもらいますよ」 ガッシュの一歩程後ろ、一姫の横にルーデウスが立つ。 「好きに足掻け。全員、逃がさない。鏖殺だ」 高まる殺意のボルテージ。 狂獣の狩人は、獲物を吟味し牙を尖らせる。 「ザケルガ!!」 穿つように雷の光線が迸る。 消えたように離脱し、目にも止まらぬ速さで駆け回るシュライバー。 雷のお返しとばかりに、四方八方から銃弾がばら撒かれる。 「防御は僕が!」 「任せるわ」 土壁を生成しガッシュ達とルーデウス達を覆うように即席の盾とする。 壁を撃ち付ける鈍い音と共に、罅割れ砕ける箇所を魔力を充填し修復を続ける。 一秒もあれば、粉々に砂塵へと帰すであろう猛攻をルーデウスは凌ぎ続ける。 無尽蔵の魔力量を誇る、ルーデウスでなければ成り立たない芸当だ。 「ザケル!」 雷を避けながら、シュライバーは一気に直線的に加速する。 「アハハハハハハッッ────!!」 土の砲弾の隙間を縫うように、シュライバーは一直線にルーデウス達を守る土壁へ突進する。 (なんて、威力────ッ!?) 速ければ速い程、発生するエネルギーも比例して増す。 さしずめ、今のシュライバーは大地を駆ける隕石のようなもの。そんなものが意思を持って、一つの対象を狙えばどうなるか。 自然災害並の莫大な破壊が、ただ一個人を殺す為だけに軽々しく振るわれる。 (壁の修復が、間に合わない……!!) 底なし枯渇知らずの魔力であれば、その運用前に崩せばよい。 目障りな壁が再構築されるよりも速く、より加速し威力を底上げしシュライバーは土壁を轍へと還る。 轟音と爆風が鳴り響き、ガッシュは無意識に顔を庇う。 シュライバーは肉薄し、刃物のようにルーデウスの胸元へ手を突き出す。 避けようとして、ルーデウスは気付く。自分の後ろにはさくらが居る事を。 (よけたら────) 予見眼で見える。シュライバーの動きが見える。 避ければ後ろの少女が死ぬぞと。 どちらから死ぬか、好きに選べとシュライバーは嘲笑を浮かべている。 極限下で与えられた選択肢は、その判断と動きを鈍らせる。 もっとも、選択肢など本当はありはしない。避けようが避けなかろうが、この絶速から逃れる事など叶わぬのだから。 「ザケルガ!」 横方から轟く雷音、振り向くことすらなくシュライバーは前方へ跳躍。 三日月を描くように、ルーデウスとさくらの頭上へ舞う。 銃口の先は二人の幼い脳天へ向けられた。 「セット────ガンレイズ・ザケル!」 細かい雷の球体が、シュライバーを取り囲むように放たれる。 今までにない新たな雷撃。 一つ一つの攻撃範囲は小さいが、一つの雷だった物が無数の弾となって襲い来る。 「なんだ────?」 身動きの取れない筈の空中で尚、シュライバーは体勢を捻り弾の隙間を掻い潜るように避ける。 空を蹴り、ルーデウス達から距離を空けて着地。 シュライバーは冷笑を貼り付けたような笑みから、一転し釈然としない様でガッシュと一姫を見る。 「セット、ザケルガ!!」 シュライバーの眼前、雷光で眼が眩む程の間近にまで雷が迫る。 「ッッ────!!?」 後ろに身を逸らし避け、シュライバーは飛び退き────。 「ザケル」 シュライバーの進行先に置いておいたように雷が轟いた。 片足をブレーキにし、角度を急転換させ進路を変更。 目障りな雷の主ごと、小賢しい搦手を轢き殺す。 「な、に……!?」 殺意を滾らせたシュライバーの隻眼は驚嘆へ染まる。 「ガンレイズ・ザケル!」 シュライバーの目と鼻の先にガッシュが迫っていた。 まるで、シュライバーの動く先を知っていたかのように。 ガッシュの背から八つの和太鼓が召喚され、雷の弾丸が連射される。 「こんなものッ!」 十数近くの弾を一息で潜り、ガッシュへと肉薄する。 その頭蓋を砕いてやる。拳を握り凶悪な笑みを浮かべ、獣のような犬歯を見せて。 術の発動後、気絶しているガッシュには為す術はない。 「ザケル!!」 仕組まれたようなタイミングで、ガッシュの目に光が宿り、術が再度唱えられる。 拳を振りかざす寸前、目の前で集約された雷光にシュライバーが取るべき行動はただの一つ。 回避。 シュライバーは何を差し置いても、回避を優先する。 「────!!?」 妙だ。 シュライバーのガッシュへの到達時間と、呪文の発動後意識が戻るまでの時間を計算して、合致させたような。 あまりにも出来過ぎている。 「ザケルガ!!」 「────!!」 回避した先、同じようにシュライバーを遮るように雷が発せられる。 この光景には、覚えがある。数時間前に交戦したリンリンも先読みの能力を持っていた。 「違う、あれとは別の……!」 「ザケル」 雷を避け、後方へ飛び退く。刹那、先程までシュライバーが居た場所を別の雷が抉る。 「ザケルガ」 シュライバーは宙を舞い、その座標へと的確に狙い撃つように雷が奔る。 明かにガッシュの能力を超えていた。あの劣等如きが、ここまでシュライバーを精密に狙撃できるわけがない。 その証拠に、ガッシュは一姫の指の先に導かれるように、視線を変えている。 ガッシュは照準を合わせていない。 「チッ!」 リンリンのそれと違うのは精密性だ。 あの見聞色の覇気(さきよみ)も正確だが、一定のムラは存在していた。 だが、これはあまりに正確無比過ぎる。リンリンは練度が足りないとはいえ、それを差し引いてもこれは別種の理屈により引き起こされた事象だ。 「ザケル!」 「く、ッ!」 雷とシュライバーの距離の差が縮まっていく。徐々にだが、シュライバーにガッシュの雷撃が近づいている。 ガッシュの動きが、雷が速くなったわけではない。シュライバーの動きが予測されていた。 いや、予測など生温い。予知や予見でもない。これはまるで、そうなると予め答えを知っている者の動きだ。 「そうか、僕の動きを記憶して────」 シュライバーが至った結論はシンプルだ。 ここまでの事象をデータとして蓄積し、分析し、仮説を立て、証明し結論を出す。 皮肉にも今、シュライバーが不可解な事象に対し、脳裏に展開しているのと同じ。 シュライバーの動き、癖、パターン。全てをデータとして記録し、高度な頭脳で処理することで、過去のデータからより正確な答えを弾き出す。 「あの女……!!」 雷と暴嵐が飛び交う刹那、隻眼と紫の瞳が交差する、 シュライバーに対し、一姫は正解と返答する代わりに挑発的な笑みを浮かべた。 ガッシュを導く、あの一姫という女の頭脳、確かに高機能という点では劣等とは言い難いらしい。 一姫は圧縮記憶法と呼ばれる特殊な記憶法を持ち、本の内容などを絵として記憶できる。 脳内にデータを保存し必要な時に取り出し、閲覧する。いわば生きたコンピュータのようなもの。 本を一目で脳内に記憶し、未読のまま保存した数は100冊を超える。 その記憶法と、鋭い観察力に加え、人心掌握にも長けている。 自分の親すら、手玉に取り、自らに有利なように人間関係を構築するほどに。 脳内のデータを観測し、あらゆる傾向を検討しシュライバーの出し得る次撃の中で、より高い確立のものを選び対処する。 更にシュライバーの回避を優先する性質上、狙った位置に雷を放ち動きを誘導するのは一姫の頭脳があれば難しい事ではない。 だが、やはり分からない。 いくら、ずば抜けた頭脳を持ち得ようと、シュライバーの神速に追いすがる動体視力は別だ。 身体的には、一姫は凡夫の一言に尽きる。 ”データさえあれば”答えを出せるのであれば、逆に言えば”データがなければ”答えは出せない。 例え天才と称される人間であろうと、一姫は無から答えを見付ける、答えを出す者(アンサートーカー)は持っていない。 ならば、一姫は何処からデータを蓄えた? 「確固たる理由もなく、人にレッテルを貼る行為は非常に危険よ。特に、他人の精進を笑うような輩は」 「うおおおおおおおォォォォ!!」 そうだ。ガッシュだけはどんなに速かろうとも、シュライバーの動きを追い続けていた。 意識を失い、口から雷を吐く都合上、ガッシュは術の狙いをパートナーに合わせて貰うしかない。その負担を僅かにでも軽くする為、ガッシュはどんな敵だろうとその視界に捉え続けてきた。 動きは追い付けなくとも、その視線だけは常にシュライバーを視界の端に捉え続けていた。 「奴の向きで、角度を計算していたのか」 ガッシュの視線の方角から、シュライバーの動きを割り出し、一姫は脳へ保存し続けデータを増やしていく。 シュライバー本人を見ずとも、これならば一姫はガッシュだけを見れば良い。 だから一姫は初級の発動コストの低い呪文を、手当たり次第に詠唱しシュライバーの動きを目で追うガッシュの動作を観測し続けていた。 「ザケルガ!!」 欠陥だらけなのはガッシュが一番分かっていた。 戦う時に、守るべき時に、肝心な時に意識を失くす自分を一番不甲斐なく思っていたのは自分だ。 だから、絶対に目を放すまいとした。大切な相棒(パートナー)を信じ、勝利を掴むために。 決して、視線から外さない。常に戦うべき相手を見続ける。 「ッッ!!」 着実に雷はシュライバーへと迫っている。後数撃で確実に当たる。 認めよう。劣等共にしては、こいつらはやる。 聖遺物の使徒の卓越した超人としての傲慢さ。だがシュライバーの獣染みた直感はその慢心を捻じ伏せた。 (動きが変わった……?) 一姫の表情が驚嘆に歪む。 蓄積されたデータとは異なる新たな行動パターン。 無数に脳に保存された行動パターンから、次の一手を絞り込む一姫。 だが、またシュライバーも18万以上の人間を取り込み、その記憶知識全てを解析し、やろうと思えば、その言語も再現できる。 凄まじい規模の演算力を発揮し、シュライバーもまたここまでの戦いで繰り広げられた戦いの記憶から計算する。 一姫の弾き出すであろう次の一手を。 二人の先を見据えた読み合い。 チェスや将棋のような、盤上の駒を動かすような熾烈な駆け引きは、瞬きの間に百手先をも読み通す。 「ガンレイズ・ザケル!」 上空へ舞い上がるシュライバー、周囲にはガンレイズ・ザケルガの雷弾。 身動きの取れない空中、逃げ場は全て封じた。 「ハッ!!」 骸骨の犬が召喚される。 空中で尾を描くようにその巨体を回旋させ、雷弾を弾き落とす。 そのまま骸骨が先陣を切り、滞空したままシュライバーはより加速し、雷をすり抜け、下降する。 「ジケルド」 迎え撃つように飛び出した光球はこれまでの雷撃に比べ遅い。 当然、こんなものに触れる道理はない。 ジケルドを最小限の動きで骸骨と離散する形で身を捻り避けた。 「ストーンキャノン!」 「────ッ!」 この時、ジケルドを追い越し飛んでくる岩の砲弾を身を逸らして避ける。 だがジケルドから距離を空けようと、転回したシュライバーはそこで止まらざるを得なくなった。 「な、ッ」 その瞬間、光球はひとりでに弾ける。シュライバーが何もせずとも。 同時にシュライバーと骸骨の体に負荷が掛かった。見えない鎖に全身を縛られ、拘束されているかのようだった。 壁のない空中で身動きの取れないシュライバーは、下方のガッシュに弾丸を見舞おうと拳銃を構え、照準を合わせる。 だが、シュライバーの腕が生まれたての小鹿のように震えだし、狙いが定まらない。 「磁石、か……?」 ジケルドには、今までの雷撃と違い速射性はない。半面、一定の距離で発動することで対象に磁石の性質を与える。 当たらなくとも、近くで弾けさせることでその効果を発揮する。 戦い初めのシュライバーならば、距離を大きく開きジケルドの効果範囲外へと回避した筈だ。 だが、後から撃たれたルーデウスの岩砲弾が、シュライバーの回避先を狭めた事でジケルドから距離を稼げなかった事が分かれ目となった。 「ふ、ざける、なァッ!!」 ぶれているのは腕ではなく、磁石となったシュライバーの磁力に引き寄せられた銃そのもの。 そしてそのシュライバー自身も、建築材に鉄を含む、クソみてェな旗を揺らめかせた国会議事堂へと引き寄せられていく。 「テオザケル」 磁力に抗うシュライバーへ、高火力広範囲に及ぶザケルの上位互換を叩き込む。 空を蹴り磁力から逃れようと藻掻き、未だ磔にならず僅かに身動き取れているのは驚きだが。 あの神速を誇るシュライバーも今は見る影もなく、テオザケルの範囲から逃れるほどではなかった。 「舐め───るなッ!!」 磁力に囚われた、使い物にならない骸骨を消して。 冷酷な殺意を込めた叫びで、その名を呼ぶ。 黒き竜の鎧を。 「────グランシャリオッッ!!」 白騎士の矮躯を鎧が纏う。 磁石化したシュライバーへ、グランシャリオを構成する鉱石が反応するが、それ以上にシュライバーへ齎される身体強化の恩恵が上回る。 それはシュライバーの形成には及ばないが、初速で音速の数百倍以上を誇り、ジケルドの磁力下に置かれながら音を置き去りに加速した。 グランシャリオという異物は、一姫のデータにはない。よって正確な予測を立てられない。 音速を遥かに超えた速さで、シュライバーは一直線にガッシュへと靴の底から降り落ちた。 「砕け散れッ!! 劣等ッ!」 テオザケル、シュライバーはその中の弱所を即座に見切る。 活動位階という渇望が比較的抑えられた初期段階であったことと、グランシャリオという鎧により外界との接触が遮断されたことで、触れる事への忌避は薄まり、己の体を砲弾に持ち前の速さを破壊力へと直結させシュライバーは突っ込む。 弱所を一点突破され、テオザケル内を貫通した。 「がぁあああああああ!!!」 マントが盾となりシュライバーを遮り、だが竜の力をも上乗せた神速の蹴りはガッシュへと直撃する。 クリアとシャルティアの猛攻をも防ぎきるマントが軋み、悲鳴をあげる。 同時にガッシュの体も、その矮躯に全ての衝撃を受けた。 「ラウザルク!!」 遅れて一姫の呪文が響き、ガッシュの体を照らす。 「ヌ、アアアアアァァァァ!!」 「無駄なんだよォ!!」 マントの下、ラウザルクにより補助された肉体を存分に発揮し腕を交差し、攻撃を受け止める。 ジケルドの効力は切れ、シュライバーは元の神速を取り戻し、グランシャリオの力も込めた一撃は今までの比ではない。 通常の素のシュライバーの拳すら、ようやく一発受けるのが限度のガッシュにとって、限界を超えた桁違いの攻撃。 「…………泣いて、おった……」 全身の血管が浮き上がり、額を脂汗が伝う。奥歯を砕けるほどに?みしめ、瞳孔は穴が空くほどに開かれた。 力みすぎた筋肉は膨張し、骨は鈍い音を立てて警鐘を鳴らす。 「あの者は、泣いておったぞッ!!」 張り裂けそうなほどの高負荷を全身で負いながら、ガッシュの瞳にはヘンゼルの遺体が写されていた。 あれが何者かは分からない。もしかしたら、殺し合いに乗った悪人かもしれない。 出会いが変われば、ガッシュが倒さねばならなかったかもしれない。 「何の、心も痛まぬのか……これだけの強さを持ちながら───」 だが、あの少年はその死の間際、泣いていた。 ただの子供が怖さと痛みと悲しさでなきじゃくっていた。 それを前にして、勝ち誇った笑みで高らかに笑うシュライバー。 あの少年だけではない。自分たちと別れた古手梨花とサトシの死、そして悲しい別れを強制されたピカチュウ。 そんな悲劇を生み出し、今もどこかで殺戮を繰り返しているであろうメリュジーヌ。 「お主”達”はッ!!!」 悲劇を未然に防げず、間に合わなかった己の不甲斐なさを。 悲劇を引き起こし、今も誰かを傷付ける者達へ。 肉体の限界値を迎えながら、ガッシュの義憤が肉体を支え力をふり絞る。 「何を、グタグタ吠えてるんだよ! 劣等が!!」 速さであれば、間違いなく最速の敵。 その一撃も重い。ガッシュの小さな体には有り余るほどに。 しかし、だから何だというのだ。 思い出せ。 「私は、それが許せぬッッ───!!!」 バリーとアシュロンの拳(パンチ)はもっとずっと重かった。 それに比べればこんなもの。 「───ッ!?」 何故だ。確かに、奴らは劣等の中では実力者だった。 それでも強さでいえば孫悟飯には及ばず、底知れなさでは絶望王にも満たない。 奴らの仕掛けた戦術も策略も全てを振り切り、粉砕し轍にして、優勢になったのは自分のはずだ。 目の前の劣等は、でかい口を叩くしか能がない。制限下のシュライバーを相手に、ようやく食らいつける低レベルな落ちこぼれ。 黄金に召された英雄であるシュライバーが劣る道理などない。 なのに、僅かにシュライバーが臆した。死にかけの劣等の戯言如きに。 「ぐ、ぐ、ゥ……ぐぁ……!」 もっとも、いくら御大層な御題目を掲げようが、力が釣り合わねば負け犬の遠吠えでしかない。 何人も殺したシュライバーの嗅覚が告げる。ガッシュは人間ではない。 だが、それがなんだ。ただの凡夫な怪物に過ぎない。 「ハハッ───」 そうだ。今までに狩ってきた獲物と何一つ変わらない。 想いだけで、現実を歪められる超人などそうはいない。居るとすれば、それは自らのような英雄か、黄金のような神格にも匹敵する者だけだ。 「それが限界、君の魂の上限だ」 ここでまた怪物を狩り、英雄譚に新たな1ページを刻むとしよう。 何よりも速く駆け抜け、自らが振り返った後の轍をここにまた増やすのだ。 「「闘」(ファイト)!!」 響く少女の愛らしい声、その時膝を折りかけたガッシュの構えが明確に変わる。 「────ヌゥゥウウウ!!」 ガッシュに圧し掛かる力が流されていく。 いや、死んでいく。 中国拳法の化勁の技術により、シュライバーの齎す破壊力が殺される。 「闘」のカードは対象を武術の達人へと変える。その対象をガッシュへと設定すれば、その技能(スキル)は魔物という人外の領域へと昇華する。 「チッ」 グランシャリオの噴射を利用し、シュライバーはガッシュから後方へ飛びのく。 「ハァ……ハァ……ヌ、ゥ……」 ガッシュは膝を付き、顔を俯かせながら五体満足のまま生存している。 まだそれはいい。面倒なのは、ルーデウスの横、精神をへし折ってやったさくらが再び杖を構えていたことだ。 「さくらさん……」 「ルーデウスさん、私は───」 大丈夫と、その先は紡がれないまま。 消える前の蝋燭の火のような危うさで、さくらは立ち上がる。 休めとは言えなかった。そんな余裕はルーデウスにも、あのガッシュという少年たちにもない。 「ルーデウス……そういえば、君あの娘の知り合いか」 「な、……」 どっちだ。 ルーデウスの脳裏に浮かぶ候補は二人。 放送で名を呼ばれたロキシーと、少なくとも一回放送時点では死んでいないエリス。 どちらもありえる。そして放送から数時間経過し、ロキシーは別人に殺害され、エリスも放送後シュライバーに殺されても矛盾しない。 「ふーん、何人か心当たりがいるのかな。 馬鹿の一つ覚えみたいに君の名をよく叫んでたけど、君の恋人かい?」 「────」 最悪の想定が現実になりつつある。 エリスがシュライバーに会ったとしたら、どうエリスに忖度して考えても太刀打ちできないだろう。 だから、次の放送でエリスの名が呼ばれても。 「落ち着きなさい」 憤るルーデウスに、一姫がストップをかける。 奴のペースに乗るな。暗にそう伝える、氷のように冷たい目線がルーデウスに突き刺さる。 「1時間で14人が死ぬハイペースな死亡数から、5時間で15人へペースが落ちているでしょう? 母数の変化もあるけれど、死亡者のペースは下がってる。乃亜のマーダーへの挑発も見過ごせないわ」 強力な支給品や参加者が多かったのか。 臨時放送から一回放送まで、運や偶然が作用したとしても、生き延びる力を持つ者たちは多かったのだろう。 「思いの他、あの英雄様は首級を上げられていないのよ。取り逃がした参加者の方が多い筈。 笑わせるわね。中々、滑稽な英雄ごっこだと思わない? 砂のお城を立てて、自分は王様と吹聴する3歳児と変わらないわ」 乃亜が参加者の脱落ペース、もといマーダーの働きに不満を抱いていたのは、口ぶりから疑いようがない。 エリスもその例に漏れず、シュライバーが殺せなかった内の一人だと否定する材料もない。 「仮に、エリスに会っていても……殺せたとは限らない」 「そういうことよ」 その指摘を受けて、希望的観測を交えながらも平常心を取り戻す。 「来ます!」 「「樹」(ウッド)!!」 土壁と大木の防波堤が築かれる。 朝の日光すら遮る、巨大な壁を前にしてシュライバーは突貫する。 しゃらくさい。鬱陶しい障壁だ。 グランシャリオを纏ったシュライバーはより苛烈な暴嵐となり、木々を圧し折り土壁を次々に打ち砕く。 目にも止まらぬ豪風となり、その道にあるあらゆる物を薙ぎ倒し、通り過ぎた後には銃弾がばら撒かれる。 温存など考える暇もない。二人は残された魔力を全て、大木と土壁の生成に回しシュライバーに視認されないよう、より高く防波堤を作り上げる。 狙いさえ付けられなければ、射撃の被弾率が下がる。 「ヌォオオオおおおお!!」 バネのように足元を蹴り上げ、ガッシュが走る。 撒かれた弾丸をマントで防ぎ、拳を降るようにマントの打撃をシュライバーに叩きつけた。 鎧を纏いながら、シュライバーは回避する。 やはり、基本的な本質としてグランシャリオを使っても回避が第一となるようだ。 反面極限下では、鎧が接触を防ぐことで、テオザケルを貫通すると言った発想にも繋がるのかもしれない。 「────ッ!!」 ガッシュへの突貫が行われるより早く、土壁と大木が割り込む。 一瞬でそれらを轢き潰し轍にした時、ガッシュの姿は消えていた。 「ザクルゼム!」 ジケルドよりは速く、ザケルより遥かに遅い。 また、つまらない小細工か。 ジケルドの例から念を入れ、大きく距離を取る。シュライバーが先程までいた場所に着弾し、僅かに発光している。 「何を考えてるか、知らないけど」 シュライバーが高く飛翔する。グランシャリオの補助もあり、天高く乃亜が支配し参加者へと許可された領域の寸前まで。 ザクルゼムという術の詳細は分からない。だが、間違いなく被弾した箇所に何かの効力を付与する術だ。 これ以上、劣等共のつまらない茶番に付き合う気は毛頭ない。 だから、最速で最短でここに居る全員を皆殺しにし、この戦争に幕を下ろす。 雲を超えた遥か上空から、シュライバーが真っ逆さまに墜下した。 落ちる箇所が高い程、シュライバーの速さは破壊へと直結する。 これだけの高度、グランシャリオの促進力も合わされば、ミサイルなど比にならない程の広範囲へ、辺り一帯を一掃できるだろう。 宇宙から流れ落ちる流星のように、黒の凶星が白の殺意を内に秘め、地上に蔓延る命を根こそぎ奪い去らんとする。 「ラシルド!!」 心の力をより込めて、巨大な雷を纏った盾を生成する。 「ザクルゼム!」 更にラシルドにザクルゼムを当て、強化する。盾はより巨大に硬度も比例して膨れ上がる。 ラシルドの強化と、シュライバーが地表へ帰還するのはほぼ同時。 爆音が大音響で木霊し、周囲一帯の建物が風圧によってガラスは砕け、電柱はねじ折れ、舗装された道路は罅割れ、コンクリートの破片が巻き上がる。 多くの人工物のを破壊し風の中に取り込み、鋭利な刃物のように命を奪う暴風雨となる。 「アハハハハハハハハハハハハハハハハッッ────!!!」 計り知れない死の狂風の中心地で、シュライバーは一人愉快に笑う。 ラシルドは数秒の後、耐え切れず砕け散る。 その背後でガッシュがマントを展開し、さくらが「樹」をルーデウスが土壁を盛り上げ防御する。 ラシルドで殺した威力を、そのまま自分達の即興の盾で受け切り耐える算段だろう。 「そんなもので、生き残れた気になってるつもりか。甘いんだよッ!」 豪風が吹き止まぬまま、シュライバーは疾走した。 狙うべきは一人。 目障りで邪魔で、この場の中で最も優先して排すべき相手。 「ヌゥ!!」 ガッシュが前線へ躍り出て、マントのラッシュを叩き込む。 掻い潜りながら、射撃を撃ち込みガッシュの眼前をマントが覆う。そのままシュライバーは 肉薄し急転換する。 「ッ────」 さしものガッシュも一瞬呆気に取られ、狙いに気付く。 人間界で戦う魔物の子が共通する弱点、それは一部の例外を除き、本のパートナーたる人間は魔物より弱く脆い。 「一姫!!」 自らの口でラウザルクと唱え、自身の魔力で呪文を発動しガッシュは駆ける。 この島では魔界の王を決める戦いと違い、心の力がなくとも呪文を撃てる。ガッシュは殆どの呪文で気絶する以上、あまり関係のない話だが。 だが、心の力ではなく魔力を介して発動したラウザルクは、肉体強化の性能が落ちている。 シュライバーの後を追うだけでは、永遠に追い付きようがない。 叫びながら、視線を一姫へと合わせ、アイコンタクトで打開策を講じようと試みて。 「ガッシュ!」 その目は違うと、訴えかける。 ガッシュも違和感に気付く。シュライバーは一姫など眼中に入れていない。 今、この瞬間、狙われたのは一姫ではない。 「がっ────!!」 ルーデウスの左肩ごと腕が弾け飛ぶ。 ほぼ直感だった。 ガッシュへと向かったシュライバーが予見眼の中で妙なぶれ方をして、殺意が自分に向いたと察した途端に風を起こし横方に飛ぶ。 それでも黒の絶速を避けきるには叶わず。 「ぐああああああああああああ!!」 腕の一本と、左半身を大幅に抉られただけで済んだのは、恐らく儲けものなのだろう。 「ルーデウスさん!!?」 神経を焼く激痛に苛まれ、溢れ出す鮮血と叫ぶさくらを見ながらルーデウスは何処となく他人事に思えてしまう。 「魔力は大したものだけど、傷の治療にそれを活かせるって訳でもないらしいね」 ルーデウスは魔術を一切のモーションなく発動していた。 もし、回復系の魔術を有しているのなら即座に止血するなり、腕を再生するなりやりようはあるはずだ。 それが出来ていないということは、少なくとも回復系統の能力には一定の制限があるのだろう。 これは嬉しい誤算だった。 ここに来てからの戦いで、シュライバーにとって面倒だったのはルーデウスだ。 いざという場面で、適切にシュライバーを阻害し、ジケルドもルーデウスの攻撃による邪魔が入った結果、効果範囲から離脱できず、あんな失態を犯した。 「君はかなり目障りだったからさ」 シュライバーが一瞥した先、一姫が膝を着いて息を荒げていた。 「……く、っ」 シュライバーに対し動きを見切る為とは言え、初級呪文を連発し過ぎた。 消費の少ない初級だが、数を重ねれば相応量の心の力を削ってしまう。 心の力も尽き掛け、元から運動も得意ではなく体力もない。 真っ先にリタイアするのであれば、それは必然的に彼女だ。 「う、そ……ルーデウス、さ……」 さくらは才能は高いが、凄惨な場面に出くわせば先に精神が折れ戦闘不能になる。 殺害の優先度は低い。 「ヌウアアアアアア!!!」 この中でシュライバーを除き、最も生物としてのランクが高いガッシュも。 「一人じゃ戦えない、不完全な劣等なんて目じゃないんだよッ!!」 突っ込んできた所へ、百以上の射撃をマントに叩き込んで吹き飛ばす。 戦えるパートナーが尽きれば、必然的にその戦闘力も格段に劣化する。 そう、狙うべきはガッシュではない。 時間を置けば体力切れで自滅する一姫でもない。 戦いに向かないさくらも違う。 莫大な魔力量を有し、シュライバーの猛攻にも対処し続け、未だ体力も残し続けるルーデウスだ。 ルーデウスが残っていれば、一姫からガッシュのパートナーを引き継ぐことで、前線の要であるガッシュの戦力を維持される可能性も考えられたが。 その可能性もここで完全に潰えた。 あとは、絞りカスのように残った劣等共を一掃するだけだ。 「さあ────」 何より、ずば抜けた嗅覚と本能が嗅ぎ分けたのだろう。ルーデウスが何かの神に魅入られていることを。 「泣き叫べ劣等」 この男は、神に愛されている。 だから、何だというのか。だとしても関係ない。 絶対の勝利を確信し、シュライバーは言い放つ。 「────ここに、神はいない」 必ず殺すと。 「ヌ、ゥ……!!」 また一人、命を奪われてしまった。しかも今度は目の前で。 あまりにも非力な己の無力さに、ガッシュは自分自身への怒りに震えていた。 殺し合いを止めようと動き、それでも時間の経過と共に人が死に続ける。 誰一人として、守れていない。 「ウオオオオオオォォォ!!!」 これ以上は誰も死なせない。 例え呪文の力を借りれなくとも、シュライバーがいくら速かろうとも。 「いい加減、死になよ。そのアホ面も見飽きた」 マントの殴打もガッシュの突撃も全てを軽やかに避けて、シュライバーは銃の照準をガッシュの後頭部へと定める。 「ガッシュ────」 一姫の声が響く。 後ろにシュライバーの気配を感じながら、ガッシュは振り向かない。 ようやく諦めたか。 「意識を集中なさい!!」 ガッシュは絶体絶命の危機の中、驚くほどの平常心を保ち両腕を前に付き出す。 シュライバーを後ろへ退きながら、銃弾を撃ち込む。 奴はまだ諦めてなどいない。何かが来る。 「ジオウ・レンズ・ザケルガ────!!!」 一姫ではなく、ガッシュの口から呪文が唱えられた。 心の力ではなく、ガッシュの魔力により術が顕現する。 「こいつは……!?」 ガッシュの前方から雷光と共に、東洋を思わせる龍が召喚された。 怪獣のような巨体が宙を舞い、蛇のように長い。 次の瞬間、シュライバーの弾丸が龍の細長い尾により、全てが弾き落とされた。 「ッ!?」 ガッシュが自力で呪文を唱えるのはまだ良い。意識が飛ばない呪文であれば、自力で使用出来るのは見た。 だが、それは肉体強化に関連する呪文だけのはず。 雷を操るは、ガッシュには気絶するデメリットが生じる。 その為、ガッシュは呪文を発動しながら相手を狙い撃つという行為ができない、筈だった。 これまでの法則を覆し、ジオウ・レンズ・ザケルガは意志を持ち、シュライバーの攻撃を防いだ。 あの龍そのものに意思が宿っているのか? 「────ッ」 巨体に見合わぬ速さで龍はシュライバーへと突貫する。 シュライバーをして、自分程ではないが速いと認めても良いスピード。そして国会議事堂を穿ち風穴を刻み込む威力。 「あの女が操作しているのか!」 国会議事堂を食い千切りながら、龍はシュライバーを追跡する。 ガッシュに意識はない。ガッシュは、その場で立ち尽くし微動だにしていない。 恐らく、ガッシュが本の持ち主に意識を集中することで、呪文の操作権を譲渡しているのだろう。 一姫が目となり、ガッシュの代わりに狙いを定める。 シュライバーのありとあらゆる動きを、過去のデータから割り出し。 同じくシュライバーも高速移動の中、超演算能力を駆使しジオウ・レンズ・ザケルガの動きを見切っていく。 国会議事堂が爆ぜる。建物として残った面積は、かつての僅か三分の一程。 雲が割れ、影が交差し、雷(ジオウ・レンズ・ザケルガ)と黒(グランシャリオ)の龍は鬩ぎ合う。 「穴だらけにしてやるよッ! 劣等ォォッ!!」 空と陸を縦横無尽に駆け回り、二対の龍の戦いは加速する。 シュライバーは銃を構え、地上で動きの取れないガッシュとジオウ・レンズ・ザケルガの操作に手一杯の一姫へ狙いを付けた。 ジオウ・レンズ・ザケルガの首下の周り、鱗のような鎧がパージする。 シュライバーの射撃が始まる寸前、鎧が雷を纏う弾となる。 その数、二十以上を優に超える。それら全てが雷速の如きスピード。 鎧の弾は雷の線を描きシュライバーへと注がれる。 「あははははははは!! 無駄なんだよォォッ!!!」 弾の軌道を見切り、二丁の拳銃の銃口を上げて射撃する。 グランシャリオによる強化の影響か、シュライバーの繰り出す魔弾もまた強化されている。 しかし、仮にもクリアのバードレルゴを穿つ程の最大級呪文。ランクで言えばシン級にも匹敵するこの術をシュライバーといえど、射撃で突破するには格が足りない。 故に、銃弾による相殺は不可能。触れれば即座に自分の弾が蒸発するのは目に見えている。 だから、狙ったのは軌道の変更。 鎧の弾に直撃させず、斜めに着弾するよう調整し、全ての弾を逸らすのが目的。 二十以上の弾に、さらに少ない面積で己の弾を無数に当て続ける連射と精密さの両立。 一秒以下の時間で、シュライバーはそれらを全てやり遂げてみせた。 「なんて、────」 一姫から見てもあまりに馬鹿げた異様な光景。 ガッシュの最大呪文、バオウ・ザケルガより威力は落ちるが。 狙いを一姫が付けられるのと、速さが秀でているという点から、最悪の場合はガッシュの独力発動でも問題ない。 お互いに、シュライバーへ食らわせる呪文はこれだと想定し策を練っていた。 だが、それでもやはり仕留めきれない。 鎧の弾は全てが逸れ、そして残るジオウ・レンズ・ザケルガも軽やかに跳躍し避ける。 鎧の下、シュライバーは苛烈に嗜虐性を顔に張り付け笑う。 終わりだ。あの呪文も、いつまでも持続するようなものではないだろう。 「キャハッ☆」 本来、シュライバーであれば絶対に近寄らせない間合いに。 ガムテが口角を吊り上げ、迫ってきていた。 ガッシュ達を相手にしながら、シュライバーはガムテにも意識を回していた。 再起には時間がかかるほどのダメージがあり、何かする素振りを見せれば分かるはず。 ここまで接近されることなど。 「ッ───」 「殺し屋(オレ)は何でも殺す」 殺し屋は殺す。 人も攻撃も、当然気配すらも殺す。 例え、シュライバーが18万5731人を殺した規格外のシリアルキラーであろうと。 暗殺に於いては、自分よりも上だと認めざるを得ない程に。 シュライバーは何処まで行こうと、殺人鬼だ。 殺人に優れているが、相手に気取られず殺すなど、敢えて手間を掛けることは少なかっただろう。 戦場であれば、戦って殺す事が常だ。 英雄を自称し、戦場を駆け抜ける。それは、暗殺などとはほど遠い。 人の身であった頃も、目についた獲物を狩るばかりで要人を狙って、暗殺するといった意図はない。 同じ殺しを極めた専門家(プロフェッショナル)であろうと、身に着けた技巧(スキル)の種類(ベクトル)が異なる。それ故、ガムテの気配に寸前まで気付けない。 ───破戒すべき全ての符─── 「ウヒッ☆ キャハッ、フヒホッ!!!」 手にしていた刀はなく、代わりに歪んだ形状の短刀(ドス)が煌めく。 この一撃は不味い。シュライバーの回避を優先する渇望と、より純粋な危機感(アラーム)がけたたましく、シュライバーの脳内に木霊する。 ガムテに突如として流れる魔力と、集約される短刀は何かしらの聖遺物。 「キャハハハハハハハハハハッ!! フヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!☆」 誰よりも狂わんとして、ガムテは笑う。 「……相変わらず大した技量だが、言ったよね」 今度ばかりは、シュライバーも確実に避けられるかは断言しきれなかった。 シュライバーは、その僅か先へ身を捩って避けた。 だがほんの数ミリ、同じような光景だ。ヘンゼルを目くらましにシュライバーに仕掛けた不意打ちと。 凶器(エモノ)が刺さるまでの距離はセンチを切ったが、ガムテの持つ破戒すべき全ての符は触れなければ効果を発揮しない。 触れさえすれば、一時的にグランシャリオを強制的に解除しただろう。 破戒すべき全ての符はあらゆる魔術要素を初期化(キャンセル)する。 帝具もある世界では賢者の石と呼ばれるアイテムを利用し、魔術要素を活用し生み出された兵器だ。 破壊することは無理でも、未変身(ナマミ)に晒(もど)すだけならば問題ない。 「英雄(ぼく)は死なないんだ」 魔術髄液(ヤク)を脊髄に注射(シャブって)わざわざ魔力を一時的に得て、宝具の真名解放まで行っても。 ジャイアントキリングは成せない。 「言ったじゃん? オレは何でも殺すって☆」 ガムテの攻撃を避けたと同時に、後方へ生じる違和感。 「風よ、縛めの鎖となれ!」 「「風」(ウィンディ)!!」 風がシュライバーの後方を上下を遮るように拡がっていく。 いくら魔術の才があろうと、争いでシュライバーがさくら如きの動きを見落とすなど。 「キャハハハハハハハハハハ!!」 ガムテそのものがフェイント。 滲み出た殺気、全身を刺すような鬼気迫る威圧感、宝具(エモノ)の真名解放(ヤキイレ)。 全てが虚構(にせもの)。 本命を上げるため。さくらの気配を殺すための幕(カーテン) 「なーんだ……やることが、こんなものに望みを託すことか」 呆れ果てながら、シュライバーは溜息交じりに呟く。 ガムテの殺しのセンスだけは一目置いたが、それを以てして繋げた一撃がこんな生ぬるいものとは。 もうこの戦場は十分だ。これ以上の面白味は皆無、さっさと全員始末し別の狩り場を探す。 「ストーンキャノン!」 感傷もなく、「風」を射撃で蜂の巣にしようとした時。 数発の岩の砲弾が打ち上げられる。 最早シュライバーにとっての脅威ではないが、僅かに驚嘆したのはそれは死に掛けたルーデウスが放ったものだった。 まだ、あれだけの魔術が撃てたのか。 そこにのみ多少の驚きはあれど、死に掛けた劣等が、苦し紛れに放った。ただそれだけだ。 何せ、自分へまるで狙いも付けられていない。全てが見当方向の違いへ、打ち上げられている。 「礼を言うわ」 だが、一姫はその瞬間、勝ちを確信した笑みを放っていた。 「これで連鎖のラインは整った」 ──── 「泣き叫べ劣等────ここに、神はいない」 こいつ、何か勘違いしてるんじゃないのか。 死ぬほど流れる血に我ながらドン引きして、俺はシュライバーとかいうクソガキの言葉を聞いていた。 あいつの言葉には、多分嫉妬が混じってる。よく分からんが、神というのはヒトガミのことだ。 別にあんなのに好かれても、やきもち焼かれるようなもんじゃないと思うが……。 「がああああああああああ!!」 「ハハハハハハハハハハ!!!!」 キンキンと耳障りな声で笑いながらシュライバーは飛び跳ねて、ガッシュという子を嬲っている。 マントを器用に操り、致命傷を避けているが、あれでは時間の問題だ。 シュライバーの狙いは的確だ。俺も頃合いを見て、あの一姫って女の子から本を借りる気だったし、一姫もそのつもりで策を練っていた。 声には出さなくても、俺は長年のパーティでの冒険の経験からそういった連携には明るかったし、一姫は頭が良いからすぐにこちらに合わせてくれた。 シュライバーは俺達の僅かな表情や雰囲気の変化で、こちらの動向を察知したんだろう。 頭がおかしいだろあいつ。 とにかく、今俺がすべきことは……傷の回復。 腕の再生は、諦めるしかないか。 幸い肺は潰れてない。シュライバーは、俺が治癒魔術を使うのに、詠唱が必要というのに気付いてない。 ガッシュに気を取られている間なら……。 本当に、そんな暇はあるのか? 俺が傷を癒しても、今度はガッシュが死ぬ。ガッシュがやられれば、俺達に勝機はない。 「ぐ、ゥ……」 腕がなくなってバランス感覚がおかしくなったのか、痛みと血を失くしたせいでそうなったのか。 分からないが、とにかく立ち上がるだけでも一苦労だ。 立つだけで、血がダラダラと滝のように流れてくる。 正直言って、滅茶苦茶怖い。こうやっているだけで、死ぬかもしれない。 いや、ここで治癒魔術を使わなければ、きっと死ぬ。 死にたくない。 エリスとの約束はどうなる? でも、あいつをこのまま放っておくわけにはいかない。 シュライバーが次はエリスを殺すかもしれない。 約束を破っても、俺が死ぬかもしれなくても。 あいつは、ここで食い止めないと。 だけど、本当に俺の命と引き換えにすべきことなのか? 決まってる。すべきことなんだ。 ルーデウス・グレイラットに転生した時に、決めただろ。 本気で生きていくと。 後悔なんかしない。全力で。 心残りはある。 ロキシーを殺した奴は分からない。シルフィだって、元の世界でどうなってるか分からない。 ────ルーデウスはすごいのよ! こんな俺でも、一途に信じてくれる。 そんなエリスまで死なせたら、例え生き残っても俺は一生後悔し続ける。 ──── 避けられて、消滅を待つだけのジオウ・レンズ・ザケルガが急旋回し、シュライバーへと襲い掛かる。 「────ッ?」 ルーデウスが撃ちあげた岩の中に混じる帯電した岩、それらがジオウ・レンズ・ザケルガに触れ、その姿をより大きくし誘導されていく。 ───ザクルゼム! あの時だ。シュライバーが避け、地面に当たったあの呪文。 ザクルゼムはガッシュの呪文を強化すると同時に、一度触れた呪文を誘導する性質を持つ。 複数個所にザクルゼムを打ち、別の攻撃呪文を打ち込めばそのライン通りに呪文の軌道は変更される。 ルーデウスはザクルゼムが被弾した土をそれぞれの岩弾へ分割細分化し、無数の砲弾に変えて、ジオウ・レンズ・ザケルガに食わせた。 強化率はザクルゼム一発分のみだが、無数に分散されたザクルゼムは雷を誘導するという性質を遺憾なく発揮する。 「それが何だって───」 何度でも避ければいい。 「避けられんならね? キャハッ☆」 その声は、もう一つの狂的な笑い声に上書きされる。 「ッ───!!?」 シュライバーの後方には「風」が展開されている。これを突破するにも、僅かな時間のロスは避けられない。 そのロスが致命的な遅れになる程に、ジオウ・レンズ・ザケルガは速い。 残された鎧の弾も同時に連鎖し誘導され、シュライバーの全方位を囲っていく。 背後から抱き締めるように追いすがる「風」と、前方、上下左右から迫るジオウ・レンズ・ザケルガと弾の包囲網。 この中で最も火力の低い「風」に向かい、テオザケルにやったような一点突破を試みて、両脇から鎧の弾が滑り込む。 拘束技の「風」と違って、これは避けなければ───。 「───く、そ……!!」 その全てを避けるのであれば、その理を捻じ曲げるしかない。 だが、その法は宇宙最強の戦士との戦いで切ってしまい、現状復帰の兆しは見えない。 だからこれは───。 「ぁ、───ッ」 轟く銃声を掻き消すように、雷音をけたたましく鳴り響き。 金色の閃光に飲み込まれていった。 否定しようがない、敗北の二文字を心中に刻み込まれながら。 ──── 「が、く…ぅ……」 俺は血反吐を吐きながら倒れる。 当たり前だ。俺は、治癒魔術より攻撃を優先した。 ザクルゼムという技が、あのガッシュという子の補助技だと一姫から聞いていた。 地面に保険で撃った一撃をいざという時は、シュライバーに繋げるように砲弾にして打ち上げてくれと言われていたから。 あのガムテの奴が乱入してきて、シュライバーの気を逸らしてくれたのは予想外だったが、上手くいったみたいだ。 どうなったかは、火を見るよりも明らかで。あの龍はシュライバーに喰らい付いてくれた。 遺体も何も見つからないのが、懸念されるが、それなりに痛手は負わせたのだと思いたい。 「エリ、ス……を……」 声をあげるのも精一杯で。 それならそれで、先に駄目元で治癒魔術でも掛ければいいのに。 しくじったな。さくらちゃんに教えておけば、今頃使いこなせてたかもしれないのに。 だけど、俺はこれだけは伝えないと。そう思って、声帯を震わせて出せるだけの声量を絞り出す。 「分かったのだ……その者は、必ず……私が守ってみせる……!!」 最後まで聞きもせず、この子は俺が望む答えを力強く言いきってくれた。 あんだけ強かったし、まあ信頼は出来るだろう。きっと……。 「ルーデウス、さん……」 さくらちゃんの顔は、涙で濡れていた。 無理もない。平和な日本から、あんな血みどろな世界の裏側を見せつけられたんだ。 「間違って、ませんよ……さくら、さんは……」 俺も初めて人の血に触れた時は、恐ろしかった。まだ俺は、そう言う世界だって割り切れたかもしれないが。 この娘はそう言う世界とは無縁で、関わる必要もないんだ。 だから、間違ってない。この娘の世界は尊いもので、あんな奴に貶されるようなものじゃない。 「……フ」 もっと、良い言い回しでもあったんだろうが、血が流れ過ぎて頭が回らない。 脊髄反射のように、咄嗟に笑顔を作って浮かべたが……。 「まだ、寝る…には……」 心残りは、ある。ありすぎるくらいだ。 俺は何の問題も片づけてない。エリスをフィットア領に帰さないといけないし。 シルフィのことや、ロキシーを殺した奴も……家族のことだって。 「もう少し……」 瞼が落ちていく。 ふと、もしもこんな殺し合いに巻き込まれなければ。 シルフィとロキシーとエリスも居て、家族に囲まれてベッドで死ぬような。 そんな未来もあったんだろうか。 ありもしない未来に思いを馳せて、俺は目を閉じた。 【ルーデウス・グレイラット@無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 死亡】 「キャハッ☆! キャハハハハハハ!!! こいつ、おっ死(ち)んでやんのォ~!! バ~~カ!! キャハハハハハハ!!」 ルーデウスが息を引き取ったのとほぼ同じタイミングで、ガムテが刀を振り回し突っ込む。 ガッシュはさくらと一姫を庇うようにマントを広げた。 布と刃が数舜、鬩ぎ合った後、ガムテから後方へ退いていく。 「お主!?」 「こいつは貰ってくね☆」 その左手には、ルーデウスのランドセルが握られていた。 「キャハッ☆ 支給品(アイテム)、奪取(ゲット)!! 僥倖(ラッキィ)!!」 ルーデウスとそしていつの間にか、ヘンゼルのランドセルまで回収して。 ガムテは知能指数0の顔で、狂乱の笑みを振り撒く。 「返して、それはルーデウスさんの……!」 「お前、頭花畑(あたおか)か? 返却(かえ)す訳ねーじゃん!!」 許せない。 色んな事が起こりすぎて、悲しい事も怖い事も一杯あって。 様々な感情が入れ混じったさくらが取った行動は、魔法を使った攻撃だった。 カードを抜いて、杖の先に触れさせようとする。 「────お主、何故悪者のフリをしておる」 「…………あ?」 それを止めたのは、ガッシュの声だった。 「ヘンゼル(あの者)が死んだ時、お主は悔しそうにしておったではないか」 ガッシュの瞳には写っていた。 間に合わなかった自分を見て、その時にヘンゼルの死を悔やむガムテの姿が。 「お主の事情は分からぬ。だが、話して貰えれば…力になれるかもしれぬ」 自分の失態(ミス)だなとガムテは考える。 シュライバーを相手に、止むを得なかったとはいえ。 『約束してやる』 『今、ここでお前らは殺さない』 ああ言ったのは、余計だった。 殺し屋は必ず殺す。裏を返せば、殺さないと言えばまた殺さない。 無法のガムテでも美学はある。 「あ~あ……あんなこと、失言(い)わなきゃなぁ」 未来の優しき王の瞳を、ガムテは直視せず。 踵を翻し、背を向ける。 「追ってくるなら来いよ。だが、その時は本気(ガチ)で殺す」 ガッシュは後ろの一姫を振り返る。 ダメージはないが、この戦いで相当疲弊しているのは間違いない。 もしも、ガムテと交戦となれば、また一人死ぬかもしれない。 「話してくれぬか! 私はお主の────」 それでも、想いと声だけは届けたくて。 ガッシュは叫ぶ。 「……」 ガッシュの声だけが木霊し、ガムテは消える。 やることは結局変わらない。やれることは、結局殺すしかない。 今更、何を言われようがもう引き返しなど出来ない。 (あいつ、まだ形成とかいうのを使ってねェ……) ガッシュの事を振り払うように、ガムテはナルトとの交戦後に遭遇したルサルカの事を思い返していた。 あの女は、形成とかいう異能を発揮していた。顔見知りで同じ服を着たシュライバーが奴と同じ力を持っているのなら、シュライバーにも形成は存在しているはず。 グランシャリオという鎧は、奴の支給品で別系統の力を借りているだけだ。 シュライバーはまだ全力を出せていない。 それが制限によるものか、何かの制約があるのか分からないが。 しかも、奴があのまま死んだとも思えない。 (まあいい。少しアテも出来た) 眩暈がするような推測を重ねながら、一つ妙案が浮かぶ。 ガッシュのように、本をパートナーに委ね力を発揮する子供が別に居るのであれば、 交渉(くどきかた)次第では、自分の戦力に加えることも出来るかもしれない。 「……じゃあな、ヘンゼル」 自分の心の中で生き続ける一人の割れた子供に別れを告げる。 もう一人の自分が殺し切れなかった割れた子供へ、複雑な想いを抱きながら。 【G-3/1日目/午前】 【輝村照(ガムテ)@忍者と極道】 [状態]:全身にダメージ(中、腹部に大きなダメージ再生中)、疲労(大) [装備]:地獄の回数券(バイバイン適用)@忍者と極道、 破戒すべき全ての符@Fate/Grand Order、妖刀村正@名探偵コナン、 [道具]:基本支給品、魔力髄液×10@Fate/Grand Order、地獄の回数券@忍者と極道×5 基本支給品×2(ヘンゼルとルーデウスの分)、死者行軍・八房@アカメが斬る! 石毛の首輪、ルーデウスのランダム品0~2 [思考・状況]基本方針:皆殺し 0:ヘンゼル……。 1:村正に慣れる。短刀(ドス)も探す。 2:ノリマキアナゴ(うずまきナルト)は最悪の病気にして殺す。 3:この島にある異能力について情報を集めたい。 4:シュライバーは警戒しつつ絶対に殺す。 5:ガッシュのような本を持つ奴が居れば、利用(つか)えるか? [備考] 原作十二話以前より参戦です。 地獄の回数券は一回の服薬で三時間ほど効果があります。 悟空VSカオスのかめはめ波とアポロン、日番谷VSシュライバーの千年氷牢を遠目から目撃しました。 メリュジーヌとルサルカの交戦も遠目で目撃しました。 「……ガッシュ」 「一姫?」 「少し、寝るわ。あとは……任せていいわね?」 ガッシュの肩を叩いて、短く言うと一姫はもたれかかるように倒れる。 元々、特殊な脳を持つ彼女は人一倍睡眠を必要とする。 心の力を多用し、シュライバーに対しフルでその記憶力を発揮したとなれば、休息も必要となるだろう。 ガッシュはマントで一姫を受け止め、器用に抱き抱える。 「私はフリーレンという仲間と、待ち合わせをしているのだ。お主も……」 「……うん」 「だが、その前に少しやらねばならぬことがあるのだ。 お主は、一姫と一緒に少しあそこで待っててくれぬか?」 ガッシュの言う事は、さくらにも分かっていた。目を背けたくなるような事だが、死者から首輪を回収しなければいけない。 ガッシュはさくらに気を遣い、少し離れた民家でさくらに一姫を預けて、それから20分程で戻ってきた。 手には二人分の首輪と、少し土でマントが汚れていた。 民家から出た後、遺体は何処にも見えない。きっとこの子が埋葬まで、してくれたのだろう。 さくらは、何も手伝えなかった自分に嫌気がしながら、先導するガッシュの後をゆっくりと追いかけて行った。 【G-3/1日目/午前】 【ガッシュ・ベル@金色のガッシュ!】 [状態]疲労(大)、全身にダメージ(中)、シュライバーへの怒り(大) [装備]赤の魔本 [道具]基本支給品、ランダム支給品0~2、サトシのピカチュウ(休息中、戦闘不可)&サトシの帽子@アニメポケットモンスター、首輪×2(ヘンゼルとルーデウス) [思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。 0:フリーレン達を探すのだ。 1:マサオという者と赤ん坊は気になるが、今はグレイラット邸へ向かう。 2:戦えぬ者達を守る。 3:シャルティアとゼオン、シュライバーは、必ず止める。 4:絶望王(ブラック)とメリュジーヌと沙都子も強く警戒。 5:エリスという者を見付け、必ず守る。 [備考] ※クリア・ノートとの最終決戦直前より参戦です。 ※魔本がなくとも呪文を唱えられますが、パートナーとなる人間が唱えた方が威力は向上します。 ※魔本を燃やしても魔界へ強制送還はできません。 【風見一姫@グリザイアの果実シリーズ(アニメ版)】 [状態]:疲労(極大)、気絶 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3、首輪(サトシと梨花)×2 [思考・状況]基本方針:殺し合いから抜け出し、雄二の元へ帰る。 0:……。 1:首輪のサンプルの確保もする。解析に使えそうな物も探す。 2:北条沙都子を強く警戒。殺し合いに乗っている証拠も掴みたい。場合によっては、殺害もやむを得ない。 3:1回放送後、一時間以内にボレアス・グレイラット邸に戻りフリーレン達と再合流する。 4:可能な限り早くに雄二を見つけ出す。 [備考] ※参戦時期は楽園、終了後です。 ※梨花視点でのひぐらし卒までの世界観を把握しました。 ※フリーレンから魔法の知識をある程度知りました。 ※絶対違うなと思いつつも沙都子が、皆殺し編のカケラから呼ばれている可能性も考慮はしています。 【木之本桜@カードキャプターさくら】 [状態]:疲労(大)、封印されたカードのバトルコスチューム、我愛羅に対する恐怖と困惑(大)、ヘンゼルの血塗れ、ヘンゼルとルーデウスの死へのショック(極大)、シュライバーへの恐怖(極大) [装備]:星の杖&さくらカード×8枚(「風」「翔」「跳」「剣」「盾」「樹」「闘」は確定)@カードキャプターさくら [道具]:基本支給品一式、ランダム品1~3(さくらカードなし)、さくらの私服 [思考・状況] 基本方針:殺し合いはしたくない 0:……。 1:ガッシュに付いていく。 2:紗寿叶さんにはもう一度、魔法少女を好きになって欲しい。その時にちゃんと仲良しになりたい。 3:ロキシーって人、たしか……。 4:ルーデウスさん…… [備考] ※さくらカード編終了後からの参戦です。 「がッ、────あいつ…ら……ッ!!」 道端のガードレールに、手を突きながらよろめく軍服の少年。 これがかの黒円卓第十二位・大隊長、ウォルフガング・シュライバーであると語り、それを信じる者が何人居ようか。 だが、風と雷の包囲網の中、形成の手前であるオーラの具現化を行い骸骨の犬を自分に覆いかぶさるようにして、攻撃の中の弱所を探り出し、一点を貫くように突破した。 そこまでは良いが、鎧越しである為に”触られなかった”とはいえ、鎧を通じた雷のダメージは無視できない。 むしろ、シュライバーの打たれ弱さで、なおダメージをここまでに軽減したグランシャリオは非常に高い硬度を持っていたのだろう。 直撃よりはマシだが、最早戦闘続行が不可であるというこれ以上ない辱めを受け、シュライバーは殺す為でなく逃げる為に、その神速を行使する。 「図に、乗るなァ!! あいつらッ!!」 疲弊しきった体で吠えても、それは敗者の遠吠えだ。 だが、叫ばずにはいられない。 ガッシュという少年を初め、奴のパートナーの一姫という女。 ガムテという子供に、さくらとかいうメスガキ。 腹正しい事に、殺したとはいえルーデウスとかいう神に愛されたあの劣等の思惑通りに事が運んだのも気に入らない。 「銃、まで……ク、ソッ!!」 二丁ある内の一丁が粉々に砕け散っていた。 これで、奴等に触れるかもしれない可能性が飛躍したのだ。 許せるわけがない。 「僕は、ハイドリヒ卿の、英雄(エインフェリア)なんだッ!!!」 狂的な怒声で、黄金の近衛死せる英雄は吠える。 取り込んだ魂を消化し、本来のシュライバーであれば、ありえないダメージと疲労の回復に務めるという行為を行いながら。 新たな獲物と戦場を探す。 次は必ず、あの屈辱を味合わせてくれた劣等共を殲滅すると。 【ルガーP08@Dies irae 破壊】 【F-3/1日目/午前】 【ウォルフガング・シュライバー@Dies Irae】 [状態]:疲労(極大)ダメージ(大 魂を消費して回復中)、形成使用不可(日中まで)、創造使用不可(真夜中まで)、欲求不満(大) [装備]:モーゼルC96@Dies irae、修羅化身グランシャリオ@アカメが斬る! [道具]:基本支給品 [思考・状況]基本方針:皆殺し。 0:銃を探す。 1:敵討ちをしたいのでルサルカ(アンナ)を殺す。 2:いずれ、悟飯と決着を着ける。その前に大勢を殺す。 3:ブラックを探し回る。途中で見付けた参加者も皆殺し。 4:ガッシュ、一姫、さくら、ガムテは必ず殺す。 [備考] ※マリィルートで、ルサルカを殺害して以降からの参戦です。 ※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。 ※形成は一度の使用で12時間使用不可、創造は24時間使用不可 ※グランシャリオの鎧越しであれば、相手に触れられたとは認識しません。 088 悪の不在証明 投下順に読む 090 嘘吐き 時系列順に読む 086 救われぬ者に救いの手を ガッシュ・ベル 105 おくれてきた名探偵 風見一姫 木之本桜 ルーデウス・グレイラット GAME OVER 輝村照(ガムテ) 000 [[]] ウォルフガング・シュライバー 093 悪魔は神には頼らない
https://w.atwiki.jp/bjmrx/pages/41.html
ショッピングモールに怪しげな会社があるのでそこで画像アップロード 著作権とか守ってください。 マイルームのマイピクチャでアップロードされたファイルが無題となっているので名前をつけてやる その後病院で整形して完了。
https://w.atwiki.jp/x10minipro/pages/33.html
フォントの替え方 root取得が必須となります 手順の概要 SDカードなどに使用するフォントを転送する rootになる /systemを書き換え可能(rw)でマウントする /system/fontsディレクトリに「DroidSansJapanese.ttf」というファイル名でフォントを置く 交換後はアプリを終了させるなどして、フォントを再読み込みさせる必要があります。 さっさとシステム全体を再起動させたほうがわかりやすいかもしれません。 GUIでやる方法 GUIでやる方法があります 必要なものは以下 root権限 Type Fresh (X10 mini proのEN,INマーケットだとでてきません) AndExplore ネタ元 XperiaにおけるAndroidアプリ考察 初期化なんて怖くないw 復活~フォント変更まで(root化して幸せに) part2 フォント変更の例 フォント変更した場合の表示例です。 Windows firefoxでの表示例 標準状態 DroidFonts.com配布のDroidSansJapanese.ttf 先日Androidのフォントに追加されたモトヤLシーダ3等幅 先日Androidのフォントに追加されたモトヤLマルベリ3等幅 MigMix 1M MS UI Gothic(うまく抽出できてないかも?) MS UI Gothic plus(MS UI Gothicの改変版) メイリオ メイリオ UI SH_G30 M ぷちくまふぉんと 等幅 あずきフォント うずらフォント 武蔵システム 半角フォント(IPAフォントベースで漢字でも半角サイズにしたもの) たぬき油性マジック Android 2.1へのアップデート後に取得したため、ブラウザの動作が違っています。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/8624.html
マーガレット「…バロン戦闘不能!勝者真鍋和!よってバロンはゲームから除外される!」 唯「やったねー和ちゃん!」 紬「あんなに強そうな相手を倒すなんて凄いわ!」 和「当然ね…軍隊が生徒会に勝てるわけないじゃない」 律&梓「……」ポカーン 律「(いや強い…強いけどさ…)」 梓「(なに…あの能力…)」 律「(そういや澪って和の担当から能力を…)」チラッ 澪「」 律「まだ気絶中かよ!?」 マーガレット「(真鍋和の能力侮れない…)」 マーガレット「(流石はここまで生き残っただけはある…)」 マーガレット「それでは続いて第三回戦のルーレットを回す!」ガチャッ! 『田井中 律』ガチャン! 和「……」 和「(良かった…本当に良かった…!)」 律「おおっ!?ついにきたか!?」 唯「りっちゃん隊員ー!!頑張るであります!」 律「了解であります!唯隊長!さくっと勝ってくるぜ!」 梓「(り、律先輩…)」ゴニョゴニョ 律「(…ん?梓…?)」 梓「(えーと…そのこうやって能力を使って戦うのは…その…)」 律「……」 律「(そんな顔、すんな)」クシャッ 梓「(わぷっ!?)」 律「(実戦は初めてだからな。無理はしないが実験がてら色々と遊んでくるぜ!)」 梓「(遊ぶって…も、もぅー!緊張感無いんだからっ!)」プクー 梓「……」 梓「(なんて頼もしい人なんだろう…)」 律「(とか、おどけてみたものの…やっぱり少し緊張するなぁ…)」 律「(かっこ悪い戦いになっても良い…ネタキャラでもなんでも良いからあんまり強く奴…来い!)」 『ムーニン』 マーガレット「唯チーム田井中律VS憂チームムーニン!両者前へ!」 ムーニン「デコ娘・今日がお主の・命日だ」 律「……」 律「(うわぁ…ネタキャラっぽい…)」 律「つーか、なにその変な格好…ださっ」 ムーニン「!?お主…今、なんと…!?」 律「えっ?聞こえなかったか?変な格好!ださい!!」 ムーニン「こ、この芸術的センスをバカにするとは…」フルフル 律「(あっ…やべぇ…思ったことそのまま口に出してた…)」 律「え、えーと!悪いっ!今のはちょっと言い過ぎ… ムーニン「…許すまじ!我の怒り・頂点へ!」 律「(手遅れっぽーい!?)」 紬「なんで時々口調が五・七・五なのかしら?」 和「ネタキャラなのよ。多分」 ムーニン「いくぞ!我の能力の前に絶望しろ!」 律「(やべぇ…いきなり向こうから仕掛けてくる…!)」 ムーニン「ブタがぶった!」 ……… 律「……」 律「…へっ?なに?」 ムーニン「!?」 和&紬&梓「(だ…ダジャレ…?)」 唯「ブタがぶっ…ププッ…アハハ!ブタがぶっただって!」 ぶた「ブヒ」ポンッ! 唯「えっ?ぶたが出てきた…」 ぶた「ブヒッ!」 唯「ぶへっ!?」バキッ!!! 和「!?ゆ、唯!?どうしたの!?」 唯「ううっ…ブタに…」 梓「ブタ?」 唯「ブタに…ブタれた…」グスン 和&梓「……」 和&梓「…はい?」 紬「(ブタにぶたれた…?)」 紬「(何故唯ちゃんはダメージを…)」 紬「…そうか!あの能力は!」 律「えーと…なに?もしかしたら笑った方が良かった?」 ムーニン「!!う、うむ!次こそは・笑ってくれると・我喜ぶ(字余り)」 律「しゃーねぇな…さっき服もバカにしちまったし…」 ムーニン「……」ニヤリ 紬「りっちゃん!笑ってはダメ!」 ムーニン「!?」 律「ムギ?いや確かにつまんねーけど、さっき服バカにしちゃったからさ。せめてものお詫びに…」 ムーニン「つまんない!?」ガーン! 紬「つまんないものは笑わなくも大丈夫なのよ!それに笑ってしまったら彼の能力が発動する!」 ムーニン「なっ!?我が能力・沢庵眉毛に・バレている!?」 律「能力の発動…じゃあつまり…!」 紬「ええ!彼の能力はダジャレを現実に変える力!限定条件はおそらくダジャレで相手が笑うことよ!!」 唯「だ、だから私はさっきブタに…なんておそろしい能力なの…!?」 和「彼の相手が唯じゃなくて良かったわ…」 梓「とりあえず念のため唯先輩の耳と口、塞いでおきます?」 律「なるほどなぁ…なるべく同情とはいえクソみたいなダジャレで笑っちまうとこだったぜ!」 ムーニン「ク、クソ!?最高の芸術であるダジャレを前によくそのような暴言を吐けるな!」 律「あぁっ?ダジャレが芸術だぁ?なに言ってんだお前」 律「夢中になれるものがあるのは良いけど視野狭いのも良くないぜ?」スッ… 和「?ドラムのスティックを取り出した…?」 律「(さぁて…使ってみるか私の能力!!)」パァァッ… ムーニン「木の棒?フフッ!そんな棒きれで私と戦うと申すとは笑止!」 律「焦んなよ。これだけで戦うなんて言ってないさ…いてっ」プチッ 紬「髪の毛を一歩抜いた…」 律「右手にはスティックを!」パシッ 律「そして左手には…棍棒を!!」バシッ! ムーニン「!?」 律「これが私の能力!髪の毛を棍棒に変える能力だ!」 和「髪の毛を棍棒に…」 律「あーでも…ドラムスティックと一緒だとバランス悪いな…やっぱスティックはしまっとくか…」 律「さて、そんじゃあお前に本物の芸術を見せてやるぜ…!」スッ…! 唯「おおっ!?りっちゃんなんか凄いかっこいい~!」 和「かっこいい能力でいいなぁ…」シクシク 紬「和ちゃんもさっき格好良かったわ!」 梓「(律先輩…頑張って!)」 ムーニン「髪の毛が棍棒に…なんて奇怪也…」 律「さぁて…いくぜぇ!」ヒュン… ムーニン「(あ、あの棒を・受けてこの身・危険也!)」 ムーニン「くそっ!サイにひかれなサイ!」 唯「ぷっ…」 和&梓「!!」サッ 唯「ふぎゅ!?」 和&梓「(危なかった…)」 律「……」 ムーニン「く、くそ!この芸術作品でも笑わぬとは…何か他に…」 律「だからお前のダジャレは芸術じゃねぇっての!」ブンッ… ムーニン「く、来るなぁ!!」 律「よい…しょっと!」ブオン…!! 和「あっ!バカ!振り下ろすのが早すぎる!」 紬「失敗…?いや…!」 梓「…あっ!?」 ムーニン「は、ははっ!間合いも取れぬとはな!!」 ムーニン「さてはお主、実戦慣れは…ぐほぁ!?」バキッ!!! 律「おおっ!こりゃすげーわ!思った通りに伸縮自在になるんだな!」 ムーニン「なっ…?なにぃ…?」フラッ… 律「…さてと能力の勝手はわかったし…そろそろ芸術のお部屋の時間だ」 律「やっぱり一本だけだとしっくり来ないからやっぱりスティックも出すか」 ムーニン「お、お主…一体何を…」 律「…芸術とは叩くこと!すなわちドラムと見つけたり!!いくぜぇ!!」 ムーニン「わっ、わああああ!?」 バキッボキッバキッボキッペチペチバキッペチ 律「おおっ!棍棒短くしたら良い感じになったな!」 ムーニン「…無念也・我が芸術・叩き壊され…」ガクッ… マーガレット「…ムーニン戦闘不能!田井中律の勝利!よってムーニンはバトルから除外される!」 唯「りっちゃん、つよーい!!」 律「へへっ、音楽センスの賜物だな」 梓「音楽センスっていうか、もうただのリンチじゃないですか…」 梓「(でも初めてであそこまで戦えるなんて…)」 梓「(わ、私にも…あれぐらい戦えるのかな…)」 紬「でも本当に凄いわ!見てて格好良かった!」 和「私はどうせカッコ良くないよね…」シクシク 唯「いや、あの能力を自信満々に堂々と使えるのはかっこいいよ!」 梓「唯先輩、フォローのつもりでしょうがフォローになってません…」 唯「ふぇっ?」 律「さぁて、これで向こうは憂ちゃんも入れてあと三人!」 紬「こっちはまだ六人全員が戦える…行けるわ!」 和「(私はもう除外で良いと思うなぁ…)」 マーガレット「(田井中律…彼女は戦闘は初めてのはず…)」 マーガレット「(それでいて自身の能力をあれだけ使いこなせるとは…恐るべき格闘センス…)」 マーガレット「(フフッ…楽しませてくれる…)」 マーガレット「それでは第四回戦のルーレットを回させていただく!」ガチャン! ガシャガシャガシャガシャ… 『中野 梓』ガチャン! 梓「…!」 梓「(つ、遂に来ちゃった…!)」 唯「おおっ!遂にあずにゃんの勇姿が見れるんだね!!」 紬「梓ちゃん、頑張ってね!」 梓「は、はいっ!頑張るです!」 梓「(い、いざ自分の番が回ってくると凄い緊張が…)」ガチガチ 律「よっ!」ポンッ 梓「にゃっ!?…律先輩?」 律「私があれだけ戦えたんだ…お前にだって出来るさ」 梓「で、でも…」 律「それに負けたって、まだみんながいるんだ。あんま深く考えずに戦ってこい!」バシッ! 梓「あぅっ!…先輩痛いじゃないですか!」 律「ははっ!調子出たじゃん!暴れてこい!」 梓「…!」 梓「(…ちょっと緊張が和らいだな…)」 梓「(先輩…ありがとうございます…)」 ガシャガシャガシャガシャ… 『ギタール』 マーガレット「唯チーム中野梓VS憂チームギタール!両者前へ!」 梓「やってやるです!」 ギタール「んだぁ…?長い時間待たされてやっと戦えると思ったらこんなチビとかよ…」 梓「なっ!?」カチン 梓「わ、私だってやっと出番が来たと思ったら、こんなセンスのかけらもないヘンテコ頭な人が相手なんてガッカリです!」 ギタール「…んだとぉ!?」カチン 唯「おおっ!?もう 勝負は始まってる!?」 和「なんか如何にも分かり合えなそうな二人ね…」 ギタール「言ってくれるじゃねぇかチビ!俺を怒らせやがったなベイベー!」 梓「チビチビチビうるさいです!この時代遅れ!もうボッコボコにしてやりますから!」パァァッ…! ギタール「ハン!やれるもんなやってみろよベイベー!」 ギタール「俺の能力前じゃどんな能力も無意味…だ…ぜ…?」 梓「さぁ、覚悟するですっ!」ニョキニョキ! ギタール「」 和「…なに…あの能力…」 紬「み…見たままだと思うわ…」 律「(…能力使用するところは初めて見るが…あれはちょっと髪型的に…)」 唯「なんかあずにゃん…まるで…」 梓「腕を六本腕に変える能力!!」デデーン! ギタール「ゴキブリじゃねぇかベイベー!?」 梓「なっ!?ご、ゴキブリ!?いくらなんでもその例えは酷すぎるでしょう!?」プクー! ギタール「いやそれ以外に例えるもんねぇから!」 梓「チビとか…ゴキブリとか…もう絶対許さないです!」タッ… ギタール「うわっ!よってくんなベイベー!!マジでこえーから!!」 梓「くらうですっ!」ヒュン…! ギタール「!!」バキッ…! 梓「(よし!手応えアリ!)」 ギタール「…なんだぁ、そのへなちょこパンチは…?全然効かねぇなぁ!」ニヤリ 梓「…!?」 ギタール「俺は生まれつき無敵の体を持っていてなぁ!どんな攻撃も通用しねぇ!」 ギタール「(ていうのは嘘!本当は俺の服をバリア能力によるもの!)」 ギタール「(このバリアは絶対無敵!)」 ギタール「(バリアを張っていない首から上の攻撃だけに気をつけておけば俺は誰にも倒せねぇぜベイベー!)」 ギタール「それじゃあ今度はこっちが…ってぐほっ!?」バキッ! 梓「あっ顔には効いたみたい」 ギタール「(し…しまった…バリアでガードして浮かれてたら他の腕のことを忘れてた…)」 梓「(よーし!なら六本の腕全部で顔を乱打だ!)」ヒュンヒュン…! ギタール「ごへぇ!?」バキボキバキボキバキッ… ギタール「あ…相性が悪すぎるぜ…ベイ…ベー…」バタッ… 梓「…え?ダウン…?」 マーガレット「…ギタール戦闘不能!勝者中野梓!よってギタールはバトルから除外される!」 梓「えっ?えっ!? 」 梓「(そ…そんなあっさり…?)」ボカーン 梓「(まだ相手は何も能力を使ってきてないのに…?)」 ギタール「(ちゃんと使ってたぜベイベー…)」シクシク 唯「す、凄いあずにゃん!瞬殺だ!!」 紬「見た目とは裏腹に実はかなり優れた能力なのね…」 和「それでもあの見た目はちょっと…うっ…慣れそうもないわ…」 律「…同感だ」 律「(まぁ、勇気づけたかいはあったか?…敵があまりにも弱すぎだったけどな)」 ギタール「(俺は本当はもっと強いんだぜベイベー…)」シクシク マーガレット「(ギタールの服をバリアに変える能力はなかなか強力なのだが…)」 マーガレット「(バロンの時といい相性に問題があったか…)」 マーガレット「それで第五回戦のルーレットを回させてもらう!」ガシャン! 紬「向こうはあと二人…もう憂ちゃんが出てきてもおかしくないわ…」 和「こっちはまだ六人だけど…そろそろ被りが出るかもしれないわね…」 律「けど順当に行くと次に当たるのは…」チラッ 澪「」 律「いつまで気絶してんだよ!?」 ガシャン! 『琴吹 紬』ガチャン! 紬「あら?また私?」 11
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/3530.html
49 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/03(木) 09 16 25 ID ??? グラハム「オーバーフラッグス、緊急集合だ!」 ダリル「全員集合しました!」 ハワード「何事ですか隊長!」 グラハム「うむ……ではこれより銭湯の絵を正月仕様にする!」 ジョシュア「警察の仕事じゃねーだろ!」 レイ「いいツッコミだな」 シン(アイツ……ここで働かないかな) グラハム「強制はしない!干渉、手助け、一切無用!!」 ダリル「隊長、自分達は最後まで隊長についていきます!」 ハワード「市民の憩いの場をつくるとは流石隊長だ……」 シン(いや、二人しか残ってないし……) ザコ「っていうか、いいザコ?浴場の絵を変えて」 パーラ「タダでやってくれるっていうし、いいんじゃね?」 グラハム「三人か……三人では今日中に終わらんな!!」 ハワード「隊長!自分達が二倍働けば問題ありません!」 グラハム「むろん最初から三倍働く前提だ!!」 ダリル「流石だ…流石隊長だ……!!」 グラハム「だが人手が足りないので暇な人間を捜すぞ! 人 狩 り だ ! ! 」 シン(さっき手助け無用っていってたろ!? っていうか警察が人狩りって!!) レイ「シン、ツッコミたいなら思いっ切りツッコんだらどうだ?」 ザコ「そうザコ、我慢はよくないザコよ」 シン「触れたら最後、手伝わされるだろうが!!」 カツ「どうして!?なんで警察に拉致されてるんだ!?」 トロワ「迂闊な発言(前スレ 1000は死に繋がる……」 シーブック「久々に一人でエアグライダー作る予定だったのになぁ」 曹丕ガンダム「余はシスプリを買いに来たのに……恐ろしいところだ、人間界!」 エイガー「誰か俺の名字知らねぇ?」 グラハム「諸君らには銭湯の絵を描いて貰う!! 私のポケットマネーで報酬は充分に出すつもりだ!!」 カツ「まあそれなら……」 シーブック「今月はクリスマスもあるし……」 グラハム「ところで、そこの君!」 曹丕ガンダム「む? 余のことか?」 グラハム「抱きしめたいなぁ! ガンダム!!」 曹丕「アーッ!」 ザコ「一名脱落っと……ザコ」 グラハム「では男湯と女湯に別れて作業を開始するぞ」 テカテカ カツ「あの人なんでテカテカしてるんですか?」 トロワ「触るな……」 グラハム「私は男湯のリーダーをやるから、女湯のリーダーはエイガー君に頼むぞ!」 エイガー「年功序列ってヤツか」 カツ「カツ・コバヤシ、女湯を志願します!」 グラハム「ハッハッハ! 思春期だな、少年! だがここは公平にクジ引きだ!」 カツ「大人ってズルい……」 トロワ「いや、別に」 シーブック(気持ちは分かるが、ストレート過ぎるんだよ……) 男湯組 グラハム カツ ダリル シン 女湯組 エイガー シーブック ハワード トロワ シン「ちょっと待てぇぇぇ!! なんで俺が入ってるんだぁぁ!!」 ザコ「だってツッコミ居ないと大変なことになるザコよ」 カツ「…… OTL 」 50 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/03(木) 09 17 55 ID ??? 【女湯】 エイガー「よーし小僧共、女の園へレッツらゴーだ」 シーブック「嬉しそうですね」 エイガー「まあ男なら想像をかきたてられる場所には違いないだろ」 トロワ「しかしハワード刑事は小僧という歳ではな…」 ドボドボドボドボドボ…… エイガー「おいハワード刑事、赤いペンキが零れてるぞ」 トロワ「いや、それはハワード刑事の鼻血だ」 シーブック「ハワード刑事ィィィィィィ!! アンタどんだけ純なんだ! ムッツリなんだぁぁぁぁ!?!」 ザコ「二名脱落っと……ザコ」 【男湯】 シン「……で、どんな絵にするんだよ」 グラハム「無論正月らしく、荒々しい日本海でマグロを一本釣りする西郷隆盛の絵を描く!」 シン「間違ってるよ! アンタ日本間違ってるよ!!」 ダリル「隊長、褌締め終わりました!」 カツ「この格好する意味あるんですか!」 グラハム「正装だ!!」 シン「だから間違ってるって言ってるだろーーー!!」 グラハム「さあ君も着替えるんだ!」 シン「断る!」 ダリル「貴様ァ、隊長の好意を無にする気か!」 シン「好意の押し付けなんだよ!!」 ダリル「怒」 ツカツカツカ…… シン「な、なんだぁ、やるのか!!」 シン(といってもデカイ黒人が近づいてくるのは怖……) ツルッ ダリル「ぬおぉ!? 石鹸を踏んでしまった!!」 グラハム「ダリル!!」 ダリル「俺は…警察の…フラッグファイターだぁぁぁぁーーー」 シン「大股開きでこっちに向かって滑ってくるなぁぁぁぁ」 グニャ ザコ「股関節脱臼でダリル刑事脱落、ダリル刑事の○○○を顔面にぶつけて精神的にシン脱落……ザコ」 51 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/03(木) 09 19 52 ID ??? 【女湯】 シーブック「エイガーさん、エイガーさん」 エイガー「あんだ? 俺の絵、結構うまいだろ」 シーブック「それは認めます……けど…… 女 湯 に 大 砲 の 絵 っておかしいですって!」 エイガー「大砲は男の浪漫だ!!」 シーブック「ここ女湯!!」 エイガー「女だって大砲嫌いな奴はいないだろ? 性的な意味でな!ハッハッハ!!」 シーブック「……トロワも何か言ってくれ」 トロワ「これはアームストロング砲だと思うが、形状が少し違う」 エイガー「何だと!?」 トロワ「それから敵戦艦の距離だが、この距離ではアームストロング砲は生かせない」 エイガー「確かにな。リアリティが足りないか……」 シーブック「なんとー!」 ザコ「シーブック、自分のツッコミ力が足りないことに絶望して脱落……」 カツ「一富士、二鷹、三茄子って父さんから聞いたことがあるような」 グラハム「なるほど! こういうヤツだな!!」 カツ「茄子に割り箸差すのは寧ろ八月でしょ! っていうかなんでΖガンダムが跨ってるんですか!」 キラ「これはアレだね、がくぽっいどのオマージュだね」 グラハム「きたか少年!」 キラ「手伝えば温泉にネット回線入れてくれるんでしょ? これで部屋以外にも引き籠もる場所が増えるしね」 カツ「こんな駄目な人より出番がないのか……僕って……」 キラ「あ、そうそう。ここにくるのにミーティア使ったんだけどさ 多分名前的にいってミーティアがカツにぶつかると思うんだよね。因果律っていうの?」 カツ「なんですかソレ! カツといったら隕石だってふざけ…」 グシャ ステラ「ウエーイ、シン倒れたって聞いたからステラお見舞いにきた デストローイ。駐車するのにこれ(ミーティア)邪魔だった」 キラ「ミンチより酷いね」 ザコ「脱落、脱落、脱落ーーザコ」 パーラ「ザコー、店の帳簿ノートに書き込むなよ」 ギュネイ「今日もマフティーの社長室ピンポイントテロのとばっちりで煤だらけだ……」 イーノ「ねえジュドー来てない? ジャンク集めの途中で居なくなっちゃって……」 パーラ「ごめーんお客さん、今日は休みなんだ。ジュドーは来てない」 ギュネイ「何、この野戦病院!?」 イーノ「みんな倒れてどうしたの!?」 パーラ「ついでに言うと、はやく逃げたほうがいいぜ」 ギュネイ「逃げるって何を…」 ガシッ グラハム「君達、いい身体しているな! ちょうど人手が足りなかったのだよ!!」 イーノ「え……」 ドナドナドーナ 52 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/03(木) 09 20 58 ID ??? カリス「いるんですよね、巻き込まれ体質の人って」 パーラ「お前がいうな」 < 少年!私は富士山と鷹と茄子を依頼した筈だ! < これは立派な富士山と鷹と茄子の擬人化女の子じゃない? < 認めんぞ! 描くなら富士ガンダムと鷹ガンダムと茄子ガンダムにしたまえ! < やめてよね、趣味を押し付けるなんて < お前達、どっちもどっちだろ…… < ガンダムゥゥゥゥゥゥ!! < それでも守りたい萌えがあるんだぁぁぁぁ!! < 風呂場でケンカするなって。ここは間とってヤクトドーガの擬人化絵で…… ドッカーン カリス「首謀者が脱落してしまいましたね」 パーラ「浴場壊すなよな」 ザコ「脱落者三名追加ーザコ」 エイガー「やるなお前!」 トロワ「アンタもな……」 ガシッ! イーノ(うわぁ…男臭い絵……) エイガー「どうだトロワ、これから巨艦大砲主義について朝まで語り合わないか!」 トロワ「いや、議題はガトリングガンの戦場での有効性についてだな……」 ザコ「そうして男二人は町に消えていったザコ……」 イーノ「これ、男湯と入れ替えたほうがいいよね」 パーラ「ああ。問題は……」 ザコ「取り替えるべき男湯の絵がまだ完成してない事ザコ。 っていうか男湯がフリーダムとGNフラッグの戦闘で半壊しているザコ」 カリス「銭湯は戦場ですね、銭湯だけに」 パーラ「………」 ザコ「………」 イーノ「………」 ドモン「店員には悪いことしたな。ゲームを壊してしまった」 アレンビー「やっぱりアタシ達が本気だしちゃ駄目だよね」 ドモン「ああ……食後の運動のつもりだったが。仕方ない、サテリコンのサウナで汗を流しにいくか 勝手に飯を食うとレインに怒られるからな……栄養管理がどうのこうのと……」 アレンビー「アレ?」 『露天風呂はじめました(男湯だけ)』 アレンビー「何、この冷やし中華はじめました的なの」 パーラ「いやー苦肉の策ってヤツ?」 ドモン「露天風呂はもっと景色のいいところじゃないと意味がないだろう。ここは町のど真ん中だぞ?」 パーラ「だから苦肉の策なんだってば!」 イーノ「あの大砲の絵、エレガントだからトレーズさんが買ってくれるってー」 ザコ「良かったザコ、これで男湯も直せるザコね」 カリス「早めに直さないと魔改造されかねませんしね」 53 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/03(木) 09 23 19 ID ??? 【女湯】 ティファ「そこはオレンジです……」 ジュドー「えー、オレンジもピンクも変わらないでしょ?」 ルー「文句言わない! さっさと筆動かす!」 エル「仕事サボってた罰だよ、ジュドー」 デュオ「センセー、俺達真面目に仕事してた筈なんだけどなー」 モンド「男だけが肉体労働なんて男女差別だ!」 ヒルデ「困ってる時はお互い様ってヤツ!ガロード見習いなさい」 ガロード「ティファ! 俺ティファの絵が素敵な絵になるように頑張るから!!」 ビーチャ(単純なヤツってこれだから困るんだよね) パーラ「いやー、やっぱ持つべきは友ってやつだなー」 キャプテン「あれが友情だ」 Pガーベラ「どちらかといえばツテとかコネとか言うのものだろう」 赤ザコ「男湯と女湯があってロボ湯がないのは不公平だ。訴えるぞ……ザコ!!」 ザコ「今日も銭湯サテリコンは平和ですザコ。マルっと」
https://w.atwiki.jp/simpo/pages/30.html
金髪の女性(金髪に染めた女性を含む)は,より攻撃的で,男性により魅力的であると評価されるという結果が報告されました。 金髪の女性はアグレッシブ? 米研究者は「染めた人も同じ傾向がある」。(ナリナリドットコム) 最終更新:2010年01月22日 (金) 20時56分23秒